
各地で地域版レッドリストの作成が行われている。しかし、地域生態系の保全など実際の生物多様性保全につながる動きを作る行政的手段は乏しい。そうした中において、大阪府や兵庫県は、種のリストだけでなくホットスポットを選定し、緩やかに保全を促すしかけとしている。
2025年から大阪府はレッドリストの改訂に取り組み始めたが、ホットスポットは保全に効果を発揮しているのだろうか。あるいは、今後この制度を有効に活用するためには何が必要なのだろうか。
このフィールドシンポジウムは2015年に大阪府が生物多様性ホットスポットしてAランクに指定した「竜王山周辺・安威川上流部」を例に、現状を観察会形式で視察する午前〜昼過ぎのプログラムと、午後、一般公開で行うシンポジウムの2部構成で実施する。シンポジウムは主にレッドリストと生物多様性ホットスポットを、生物多様性保全の行政政策や自然共生サイト制度などとの関係で議論する。
<午前の部:フィールド観察会>
日時:2025年10月5日(日)10:00~13:00 *雨天中止となりました。
場所:大阪府北摂地域(千提寺ビオトープ・ 安威川ダムビオトープ)
案内:茨木バラとカシの会,平井規央(大阪公立大),ほか
申込み:必要 (現地集合の場合にも連絡をお願いします)
参加費:無料
集合:大阪モノレール彩都線 彩都西駅 10:00
解散:茨木市文化・子育て複合施設 おにクル周辺 13:30頃
応募方法:メール(konc@omnh.jp)またはFAX(06-6697-6306)で、①~⑧の項目を明記の上、KONC事務局へご連絡下さい。
①氏名 ②年齢 ③携帯電話番号(当日連絡先) ④メールアドレス
⑤住所(市町村名まで) ⑥移動手段(公共交通機関or自家用車)
⑦自家用車で参加の場合、参加者同乗の可否と可能人数
⑧日本生態学会の会員か否か
申込受付期間:2025年8月18日(月)~9月26日(金)
* 参加確定後、集合場所などを示した詳細案内をお届けいたします。
定員:30名 * 応募者多数の場合は、 先着順
主催:関西自然保護機構
共催:日本生態学会近畿地区会・大阪府環境農林水産部みどり推進室
後援:茨木市
<午後の部:シンポジウム>
シンポジウム「大阪のレッドリスト改訂と生物多様性ホットスポット」
日時:2025年10月5日(日)14:00~16:30(予定)実施します。
場所:茨木市文化・子育て複合施設 おにクル 7階 会議室2
申込み:不要 参加費:無料
【プログラム】
開会挨拶:大阪府環境農林水産部みどり推進室
趣旨説明:佐久間大輔(大阪市立自然史博物館)
話題提供:
「新名神高速の事前調査に見る北摂の自然と保全配慮」山崎俊哉(建設環境研究所)
コメント「千提寺 PAビオトープの現状」茨木バラとカシの会
「北摂の大規模開発地周辺に整備されたビオトープ池の水生動物群集」上田昇平(大阪公立大)
「住宅地での水田維持と「普通の」生き物 ー島本町での実践から」 中田兼介(京都女子大)
総合討論:進行 佐久間大輔(大阪市立自然史博物館)
閉会挨拶:前迫ゆり(関西自然保護機構会長)
主催:関西自然保護機構
共催:日本生態学会近畿地区会・大阪府環境農林水産部みどり推進室
後援:茨木市
*ライブ配信は行いません、後日配信は検討中。