ゴミムシ採集記
ゴミムシといってもただのゴミムシではありません。ポンポン山の名前がついたゴミムシ。その名も「ポンポンメクラチビゴミムシ」。体長4mmほどの小さな小さな地中性の甲虫なので、採集するには穴を掘らなければなりません。素人にはまず捕れません。
あくあぴあでは1階のポンポン山展示コーナーに紹介はしているものの、実物がなかったので、昆虫標本作製チームに協力してもらって、11月23日に採集に行きました。道中、ヒダサンショウウオの成体や、冬眠中のセモンジンガサハムシなどを発見。
ヒダサンショウウオは流水性のサンショウウオで、成体を見ることは非常に難しいです。高槻市では保護動物に指定されているので、採集は禁止されています。あくあぴあでは捕獲許可を取っていますが、数が減っていることもあり、今回は採集せずにもとの場所に戻しておきました。
ジンガサハムシ類はキラキラしてとてもきれいな虫ですが、標本にすると輝きが消えてしまいます。昆虫チームさんたちは「命の輝き」と賞賛していました。
さて、問題のポンポンメクラチビゴミムシは1匹を捕獲。そのために掘った穴は相当なものになりました。そのほかの珍しい地中性昆虫も採集できました。昆虫チームさんたちはまだ大学生ですが、そのマニアぶりはすごかった・・・。
(学芸員 T)