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第3回連続講座 アユの産卵場を整備しよう!

 芥川大橋上手の芥川一号井堰に「魚みち」が完成し、今年初めて市の中心部でもアユが見られるようになりました。今後はさらに多くのアユが継続して遡上する川、遡上したアユたちが生活しやすい川を目指した環境整備が必要です。今回の講座では、来春芥川生まれの若アユが故郷へ戻ってくるように、産卵場の整備を行いました。雨の影響で増水が心配されましたが、当日はやや水量が多いもののきれいに澄んだ芥川は、とても気持ちがよかったです。
 参加者は総勢32人、広報で見たということで参加された方や、関西大学等の学生の参加もあり、大成功! 第一ポイントの城西橋上流に10時集合、田口代表の挨拶で始まり、横山講師(大阪市水道記念館)、花﨑講師(あくあぴあ芥川)の説明の後、川に入って畑を耕すように川底を混ぜましました。最初は固く締まっていた川底が、だんだん「ふわふわ」になってくるのがわかります。そうなれば産卵場としての整備は成功です。続いて徒歩で第二ポイントの桜堤公園へ移動。だんだん要領が分かってきて、みんなの手際が良くなってきました。

城西橋上流での産卵場整備
城西橋上流での産卵場整備
川底
石と石の隙間ができて、やわらかになった川底
だんだん手際が良くなってきました
だんだん手際が良くなってきました
桜堤公園の産卵場整備
桜堤公園の産卵場整備

あんなにたくさんいたアユですが、「最近の増水により随分減っている」とのことでした。 それでも、花﨑講師が調査のため投網でアユを1匹ゲット。みんなの喝采を浴びました。川底の石にもアユのハミ跡が残っています。アユは産卵期になるとサビ色になりますが、捕獲したアユは、まだサビ色になっていませんでした。アユの産卵は水温が15℃ぐらいになると始まります。当日の水温は19℃。産卵はもう少し先のようです。

ハミ跡
黒い箇所がアユのハミ跡
芥川のアユ
芥川のアユ
本日参加の若手とアユ
本日参加の若手とアユ
  


次回の連続講座“アユちゃんお帰りな祭!”は、
第4回  アユの卵を見つけよう!   平成23年11月5日(土)
です。お楽しみに。

日時
10月1日(土)午前10時~正午
集合場所
芥川 城西橋上手右岸側 (高槻市営バス「城西橋」すぐ)
内容
芥川に遡上したアユの産卵場整備
講師
横山達也氏(大阪市水道記念館)、花崎勝司(当館主任研究員)
その他