あくあぴあブログ あくあぴあの理念(ミッション)はこちら

アユの卵をみつけよう!!~第4回アユちゃんお帰りな祭~

 今年3月、芥川大橋上手にある芥川1号井堰に「魚みち」が完成し、市の中心部でもアユが見られるようになりました。そこで第3回のフィールド講座では、芥川うまれのアユを増やそうと10月に産卵場の整備を行いました。はたしてアユたちはその場所で産卵をしたのでしょうか。

 今回のフィールド講座は、みんなで整備した産卵場でアユの卵を見つけよう!です。ときおりパラパラと雨が落ちる不安定な天気でしたが、広報を見て参加された方や、魚が好きな親子、大学生など総勢38人の参加です。前回講座で産卵場整備を行った城西橋上流に10時集合、田口代表の挨拶の後、花﨑講師(あくあぴあ芥川)から調査の手順と、アユの卵について説明を受けました。石に付いたアユの卵は1㎜以下の大きさです。まず参加者を5班に分け、班で決めた代表が川に入って石をトレイに取りました。そして、班ごとにルーペや虫めがねで石に付いた卵をさがします。

 こんな所に卵を産むんだろうか?でも産んでいたら嬉しいな~と思いながらの作業です。ところがすぐに、見つけた!!と声が上がりました。回りからどれどれと覗き込むと小さな卵の中に黒い目が見えて、生きていることを実感します。それからは各班とも夢中で卵さがし。あちこちで競争のように、見つけた!と言う声が聞こえ始め、たくさんのアユの卵が見つかりました。
石をとる
班の代表が川に入って石をとりました
アユの卵がみつかった
アユの卵が見つかった!
あちこちで見つかる
あちこちで卵が見つかりました
顕微鏡で観察
実体顕微鏡での観察


 最後に横山講師(大阪市水道記念館)から、今日取れたアユの卵の成果や、アユのオス、メスの見分け方を写真で説明していただきました。アユは産卵期になるとサビ色になりますが、近くで捕獲したアユは、まだサビ色になっていませんでした。アユの産卵は水温が15℃ぐらいになると始まります。当日の水温は17℃。産卵の最盛期はもう少し先かもしれません。

 高槻の“まち中”で、しかも、みんなで産卵場を整備した場所でアユの産卵を確認できたのは大感動です。まだまだ課題は残されていますが、今後に向けて大きな成果になりました。今回の講座に参加された国土交通省本省の方からは、「色々な地方のイベントに参加しているが、この様に素人から玄人まで一緒になって楽しめるイベントは珍しいと思います」とのコメントを頂きました。

20111105ayu4_5.jpg
石に付いている白い粒がアユの卵
アユの卵
アユの卵(目玉が見えます)
アユ
近くにいたアユ
記念写真
参加者のみなさんで記念撮影


次回の連続講座“アユちゃんお帰りな祭!”は、
第5回  アユ遡上継続・増加をめざして   平成23年2月 です。詳細は、後日、芥川倶楽部のブログなどでご案内します。お楽しみに !!
日時
平成23年11月5日 10時~12時
場所
城西橋上流
講師
花﨑 勝司 氏 (芥川緑地資料館 主任研究員)
横山 達也 氏 (大阪市水道記念館 管理課長)
参加者
38名
主催
芥川ひとと魚にやさしい川づくりネットワーク(芥川倶楽部)
共催
芥川緑地資料館 (あくあぴあ芥川)