自然観察会「高槻のナラ枯れの現状」
上の口から楊梅山までぶらぶら歩き、途中で自然観察。ラミーカミキリやオバボタル、タゴガエルなどが見られました。楊梅山の入り口のナラ枯れによって枯れた木を観察。衣浦先生の解説を聞きました。昼食後、高槻里山ネットワークのみなさんがコナラを1本切り倒し、中にいる幼虫やサナギを観察しました。帰りは同じ道をもどりつつ、モリアオガエルの卵を発見!鳴き声も聞けました。
ナラ枯れの原因となるのは、カシノナガキクイムシという昆虫。6月ごろ、オスがコナラ、ミズナラ、アラカシ、コジイなどにたどり着くと「集合フェロモン」を出してメスや他のオスを呼び寄せます。オスとメスがつがいになると、メスが穴を掘りつつ背中に持っている菌を木にうつして木を枯れさせつつ、食べるための菌もうつします。幼虫は育った菌を食べて成長し、翌年の6月ごろに成虫となって木から飛び出し、他の木に移ります。メスは木を掘り菌を育て、幼虫を育てるのに対し、オスはメスが掘った木屑のゴミだしが主な仕事。1つの穴に1家族が暮し、どんなに掘り進んでも他の家族とは接触しないそうです。昔とちがって最近は人が薪を使わなくなったので、虫の好む大きな木が増えたことが、大発生の原因ということです。
くわしくは森林総合研究所の資料(PDF)をご覧ください。
ナラ枯れの原因となるのは、カシノナガキクイムシという昆虫。6月ごろ、オスがコナラ、ミズナラ、アラカシ、コジイなどにたどり着くと「集合フェロモン」を出してメスや他のオスを呼び寄せます。オスとメスがつがいになると、メスが穴を掘りつつ背中に持っている菌を木にうつして木を枯れさせつつ、食べるための菌もうつします。幼虫は育った菌を食べて成長し、翌年の6月ごろに成虫となって木から飛び出し、他の木に移ります。メスは木を掘り菌を育て、幼虫を育てるのに対し、オスはメスが掘った木屑のゴミだしが主な仕事。1つの穴に1家族が暮し、どんなに掘り進んでも他の家族とは接触しないそうです。昔とちがって最近は人が薪を使わなくなったので、虫の好む大きな木が増えたことが、大発生の原因ということです。
くわしくは森林総合研究所の資料(PDF)をご覧ください。
![]() カシノナガキクイムシがいる木は小さな穴から細かい木屑がたくさん出ている |
![]() コナラを切り倒す |
![]() ムシが入っているところは樹液で色が変わる |
![]() 幼虫が出てきた!!! |
![]() 衣浦先生の解説。幼虫のいる場所は材のちょっと内側。蛹になる前に自分で個室を作る |
![]() キクイムシがつくと樹液がでるのでクワガタが集まる。これはスジクワガタ |
![]() タゴガエルがいっぱい見れた |
![]() モリアオガエルの卵塊。鳴き声も聞こえた |
日時
2012年6月3日(日)
午前10時~午後3時
午前10時~午後3時
場所
上の口~楊梅山
講師
衣浦晴生氏
(森林総合研究所関西支所 生物被害研究グループ長)
(森林総合研究所関西支所 生物被害研究グループ長)
参加者
34名(スタッフ含む)
その他
主催あくあぴあ芥川
共催高槻里山ネットワーク
共催高槻里山ネットワーク