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アユの産卵場を整備しよう! & JR下流魚みちのメンテナンス

芥川に天然アユがいることを知っていますか?
芥川倶楽部が初夏に行った調査では、今年は前年よりアユの遡上が少なく約2,300尾でした。
秋、アユは産卵の時期を迎えます。今年も、アユにたくさん卵を産んでもらうため、川底をたがやして産卵場の整備を行いました。当日はやや水量が多いものの秋晴れで、きれいに澄んだ芥川は、とても気持ちがよかったです。広報を見て参加された方、関西大学の学生など総勢31人の参加です。城西橋上流に10時集合。ここは、以前にアユの卵が見つかった場所です。アユが卵を産むのは、流れが速く、川底に数㎝程度の小石や砂利がたくさんあり、小石と小石の間が泥などで埋まっていない「水通し」の良い、ふわふわの川底です。芥川の川底はガチガチに締まっていて産卵に適している場所があまりありません。そこで、みんなで産卵に適した川底にします。

花﨑講師(あくあぴあ芥川)の説明の後、熊手、スコップ、クワ、トンボなどを持ち、川に入って畑を耕すように川底を混ぜましました。

みんなでトンボかけ  みんなでトンボかけ

石と石の間に土砂が詰まって締め固められた川底は、なかなか手ごわい。そのうち、固く締まっていた川底が、だんだん「ふわふわ」になってくるのがわかります。そうなれば産卵場としての整備は成功です。

川底
石と石の隙間ができて、ふわふわになった川底


続いて、徒歩でJR下流の魚みちに移動。この魚みちは台風による増水の影響で、土砂が堆積して魚がのぼりにくくなっています。ここでも、みんなでスコップを持って土砂を取り除きました。大きな石は、横に確保しておき、土砂を取った後で、魚みちに戻します。若い人達のパワーはすごい! すっかり土砂を取り除き、魚みちの機能が回復しました。これで魚たちも一安心。

魚みちのメンテナンス  魚みちのメンテナンス

初めて胴長を履いた人も多かったようです。みんなの楽しそうな顔が印象的でした。 アユは産卵期になるとサビ色になります。アユの産卵は水温が15℃ぐらいになると始まると言われています。もう間もなく産卵が始まります。

日時
2014年10月18日(土) 午前10~12時
場所
芥川(城西橋上流 & JR下流魚みち)
講師
花崎勝司 (当館 主任研究員)
参加者
31名
主催
芥川・ひとと魚にやさしい川づくりネットワーク(~愛称:芥川倶楽部~)
共催
芥川緑地資料館(あくあぴあ芥川)