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瀕死のアオサギ

アオサギ

今日は、毎月行っている芥川周辺の鳥の調査に行きました。
カモやサギなどの鳥を見つつ、冬やなーと思いながら歩いていると、
市民の方から「芥川のプール前のことろでアオサギが死んでるよー」と電話がありました。
調査に同行している方もそのアオサギを見たよー、とのこと。
調査ついでに見に行くことにしました。

川原に降りてみると、川に下半身を浸けてぐったりしているアオサギが・・・・・。
「死んでるよー。」との連絡でしたが、なんと生きていました!
抱き上げてみると、無抵抗で、ガリガリに痩せていて今にも死にそう。

死んでいるなら標本にするけど、生きてるならどうしようかなぁー。と悩む・・・。
あくあぴあでは傷病鳥獣の保護を行っているわけではありません。
獣医がいるわけでもありません。
サギに突かれるとこちらが大怪我をする場合もありますし、
野生に復帰できない状況で何年も飼育するのは難しい。
なかなか決断しにくい状態でした。

餌が足りないだけだけかもしれないので、
とりあえず帰りにエサを買ってきて、給仕して様子をみようということにして、鳥の調査にもどりました。
スーパーでイワシを買い、アオサギまだ生きてるかなーと思いつつ、迎えにいくと、
目の前に喉袋をパンパンに膨らませたハシブトガラスが横切る。その瞬間なんだか胸騒ぎがしました・・・。

嫌な予感はみごと的中!
瀕死なアオサギはカラスの餌食になっていました。
私たちが先に見つけたのにカラスにとられた悔しさと、さっきまで生きていたのに死んでしまった悲しさとで複雑な気持ちです。
けど、カラスはお腹いっぱいになれただろうから、これが自然の摂理としては良かったのでしょう。

とはいえ、あくあぴあとしては標本として保存したいので、カラスから奪い取ることになりますが、アオサギを回収しました。
死んだアオサギをビニール袋に入れて持って帰る姿を、部活中の中学生に見つかり「うわ!何あれ!?焼き鳥にするんかな!?」と言われたのも新鮮なリアクションでした。
驚かせてごめんなさい。焼き鳥ではなく標本にして収蔵します。