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植物の寄贈コレクションを整理しました

今年3月に「大学は下宿になるので、今の部屋を掃除しないといけなくて・・・」と、ずっと来てくれていたH君が自分の植物標本一式を持ってきてくれました。新聞に挟んだ未整理の状態のものなので、「H君コレクション」としてラベル付けと台紙貼りをして、収蔵庫に納めました。

標本の束
植物の押し葉標本が全部で108点ありました。
日付の一番最初は2008年なので小学生からのものです。

ギンリョウソウ
ギンリョウソウの標本です。
根っこまでとれた、ちゃんとした標本です。
植物好きの子どもは珍しいです。
標本を残している子どもはもっと珍しいです。

ギンリョウソウデータ
ギンリョウソウの採集データは、大阪府島本町若山神社。2009年5月12日。
ちゃんとデータが残されています。

ラベル
全ての標本の新聞紙に採集年月日、採集場所、詳細環境が書いてあります。
標本として保管してあったことがわかります。
いくつかは、もう少なくなっている植物の貴重な生育データでした。

こんなメモが
「今日はテスト」らしいです。
親に「勉強しろ」と言われ、気に病みながらも植物採集をしていたのかもしれませんね。

一緒に採りに行った思い出のある標本や、「こんなの採りました。名前教えてください」と持ってきた標本もありました。
大学生になっても植物好きは続いているようです。
博物館に出入りしていた子どもたちが、大人になってもその分野のことを続けていることがとてもうれしいです。