お知らせ・日記
常設展「ポンポン山」を模様替えしました
あくあぴあ1階にある「ポンポン山」の生きもののコーナーを模様替えしました。エレベーターのないほうの階段にある造花が古びてきたので撤収し、高槻にある花だけをポンポン山コーナーに移動させました。
Beforeはこの状態。
シカやイノシシ、ヤマドリ、アオダイショウなど、ポンポン山にいる大型動物のジオラマ展示。
7年前に配置換えしてからずっとこの状態でした。
After!階段の造花を移動させ、花盛りにしたのですが、遠くからだとあんまり変化がわかりませんね。
けものたちの足元にも小さな花を配置。
フクジュソウやコスミレなど、ポンポン山にある植物たちです。
この造花は15年ぐらい階段に展示されていたのですが、ほこりをはらって形を整えれば、生き返りました。
とても精巧に作られていて、ちゃんと種名がわかる造花たちです。捨てるなんてもったいない。
少々古びているのは大目に見てください。
階段も徐々に変わっていく予定なのでお楽しみに。
高槻中学高等学校の生物部とホネ作り
高槻中学高等学校の生物部から電話がありました。「シロハラの死体を拾ったので骨格標本を作りたい。作り方教えてもらえないでしょうか」というもの。
大阪自然史フェスティバルで知り合いに相談したところ、あくあぴあを紹介されたらしいです。
早速見学に来てくれました。この日はどういう作業をするのか、道具は何を使うのか、などの説明をしました。
高槻中学高等学校の生物部は中高一貫ということもありますが、とても人数が多く、複数のチームに分かれているとのこと。ブログは最近更新されていませんが、こんなところだそうです。
骨格標本づくりは中学1年生の3人が行いました。
材料のシロハラは学校の校舎の横に落ちていたとのこと。
横に英語を勉強したとおぼしきメモ用紙が落ちていたので、「勉強しすぎて死んだ」らしいです。
実際には窓ガラスへの衝突でしょう。
途中の作っている様子は割愛。
3回目の作業で完成しました。
初めてなのに、とても上手にできたと思います。
文化祭などで展示するそうです。
翔三朗、天国へ。
2017年1月26日(木)に、翔三朗が天国へ旅立ちました。
これまで、様子を見に来てくださったり、声をかけてくださったみなさま
本当にありがとうございました。
翔三朗があくあぴあに来て13年3か月ほど。
紆余曲折を経てあくあぴあにやってきた翔三朗は、羽をケガしていたため、野生では飛ぶことも自分でエサを取ることもできませんでした。
その分天国で悠々と羽を広げて飛び回ってほしいと、スタッフ一同、願ってやみません。
「それ、思い込みですよ」の冊子ができました。
新しい展示が仲間入りしました。
ひとつは今年の干支、酉にちなんで、ニワトリの展示です。
ふわふわの羽毛がとっても素敵です。

もうひとつは、はく製の中がわかる展示です。
「はく製の中ってどうなっているのかな・・・?」という、お客様のつぶやきがヒントになってできました。

通路側からみると、一見ふつうのトラツグミですが、ぐるっとうしろに回ってみると・・・

はく製の中がまる見え!
どんな素材がどんなところに使われているでしょうか。
ぜひじっくりご覧ください。
この展示は、あくあぴあの標本士がつくりました。もちろん、はく製も標本士が作っています。
博物館は、展示室だけ見ると静かに見えますが、館内ではこんな仕事もしています。
ブカツ「チーム・ボンドガール」活動報告
今日はあくあぴあのブカツプロジェクト「チーム・ボンドガール」の活動日でした。今月から、マレーゼトラップという昆虫採集用の網を芥川緑地に設置して、毎月の活動日に回収し、捕獲された虫を調べることにしました。今日から12月末まで1年間設置します。新種のハチが捕獲できるかもしれません。楽しみ~。
そのあとはいつものように部屋の中で、宮城県の復興支援事業で採集されたサンプルを標本化する作業です。
今日は小さな小さなハチをSさんが本格カメラを持ってきて撮影してくれました。
肉眼では三角台紙の端っこの汚れ、ぐらいのサイズです。
アップにするとこんなに綺麗。ハネの脈がとても精巧で美しいです。
さらに顔を拡大。こんなに小さいのに、ちゃんとハチの顔をしていてカッコイイ!
チーム・ボンドガールでは、小さいけどかっこいい昆虫の標本化を行っています。
次回は2月19日(日)です。
みなさんのご参加をお待ちしています。
参加される方は事前にあくあぴあ3階事務所までお問合せください。
植物の寄贈コレクションを整理しました
今年3月に「大学は下宿になるので、今の部屋を掃除しないといけなくて・・・」と、ずっと来てくれていたH君が自分の植物標本一式を持ってきてくれました。新聞に挟んだ未整理の状態のものなので、「H君コレクション」としてラベル付けと台紙貼りをして、収蔵庫に納めました。
植物の押し葉標本が全部で108点ありました。
日付の一番最初は2008年なので小学生からのものです。
ギンリョウソウの標本です。
根っこまでとれた、ちゃんとした標本です。
植物好きの子どもは珍しいです。
標本を残している子どもはもっと珍しいです。
ギンリョウソウの採集データは、大阪府島本町若山神社。2009年5月12日。
ちゃんとデータが残されています。
全ての標本の新聞紙に採集年月日、採集場所、詳細環境が書いてあります。
標本として保管してあったことがわかります。
いくつかは、もう少なくなっている植物の貴重な生育データでした。
「今日はテスト」らしいです。
親に「勉強しろ」と言われ、気に病みながらも植物採集をしていたのかもしれませんね。
一緒に採りに行った思い出のある標本や、「こんなの採りました。名前教えてください」と持ってきた標本もありました。
大学生になっても植物好きは続いているようです。
博物館に出入りしていた子どもたちが、大人になってもその分野のことを続けていることがとてもうれしいです。