今日は部活「チーム・ボンドガール」の活動日でした。9人の部員と館スタッフが参加。
このチームはマレーゼトラップという昆虫を捕まえる網で集めた昆虫類を標本にする作業をしています。今年8月から始め、今日で5回目。南三陸町で捕獲した昆虫類を標本化しています。指導してくれるFさんの専門がコマユバチという小さなハチなので、部員たちは小さな小さなハチをとても丁寧に拾い上げてきます。回収されたトラップの中の昆虫類を選り分ける「ソーティング」をする人、ソートされた昆虫を昆虫針につける「マウント」をする人、マウントされた昆虫に採集データが書かれたラベルを付ける人の3段階に分かれての作業です。
スズメバチみたいな大きなハチもトラップには入りますが、今回紹介するのはSさんがマウントした一番小さいハチです。

前回までにソーティングして、ハチだけを取り出したもの。
今日はこのハチをマウントします。

今日一番ちいさいハチはこれ。
台紙の端についた黄色はシェラックという接着剤です。
先端にちゃんとハチがついています。

顕微鏡(ファーブルミニ)+スマホで拡大撮影してもらいました。
ホソハネコバチというコバチの仲間で、ハネが鳥の羽みたいにふわふわしてます。

こちらも小さなコバチの仲間。

全部マウントできました。これだけ作業するのに約7時間。
右下の3列は何も貼ってない台紙です。
ちゃんとハチがついていても、サイズ感が変わらない・・・。
世の中にこんな小さなハチがいることも知らなかったし、ものすごくたくさんの種類がいることも知りませんでした。
チーム・ボンドガールの魅力は目の前にあるのに知らない世界をちょっとだけ見ることと、
ホコリみたいな小さな昆虫も拡大するとかなり美しい、ということでしょうか。
肩と目は疲れますけどね。