今年もアユの遡上シーズンがやってきました。昨年は、芥川大橋上流にある堰に待望の「魚みち」が完成し、市の中心部まで多くのアユが遡上し産卵も確認することができましたが、今年はいかに!
芥川倶楽部では、芥川に一体どのぐらいのアユが遡上するのかを5月から芥川大橋上流にある魚みちで調査を行っています。
今回は、淀川のアユ遡上状況と、芥川のアユ遡上状況についてのフィールド講座です。
好天に恵まれ、広報を見て参加された方や、魚が好きな親子など総勢43人の参加でした。
まず、長谷川講師から淀川大堰でのアユ遡上状況について説明していただきました。淀川大堰には左右岸に魚道があり、今年はすでに両方合せて35万尾のアユが淀川を昇っているそうです。ただし、右岸側の調節ゲートを工事している影響もあり、左岸側の魚道を昇るアユが多いそうです。淀川の右岸側に位置する芥川にとっては心配の種です。芥川倶楽部で調査している芥川大橋上流魚みちでのアユ遡上調査においても、いまのところあまり多くのアユは昇っていません。
さて、前日の夕方、魚みち上流に仕掛けた定置網にアユは入っているのでしょうか?
みんなの注目の中、定置網を引き揚げると。アユを1尾発見。アユの他に、ギンブナ、オイカワ、モツゴ、スジエビ、テナガエビが魚みちをのぼっていました。この日は堰下流の投網でもアユを2尾捕獲しました。昨年よりアユの遡上数が少ないようですが、アユの遡上を確認できたことは嬉しいですね。

魚道の前に集合
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魚みちを遡上したアユ
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花﨑講師から遡上した魚の説明
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長谷川講師から淀川大堰アユ遡上状況の説
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次回の連続講座“アユちゃんお帰りな祭!2012”は、
第3回 天然アユ遡上と生息状況調査 平成24年6月23日(土)
芥川倶楽部で調査しているアユ遡上状況の中間報告等を予定しています。
詳細は、後日、
芥川倶楽部ブログなどでご案内します。お楽しみに !!
日時
2012年5月20日(日)
場所
芥川(芥川大橋上流の魚みち)
講師
長谷川稔氏(国土交通省淀川河川事務所河川環境課)
花﨑勝司氏(芥川緑地資料館)
参加者
43名
主催
芥川・ひとと魚にやさしい川づくりネットワーク(~愛称:芥川倶楽部~)
共催
芥川緑地資料館(あくあぴあ芥川)