関西自然保護機構(KONC)

関西自然保護機構(KONC)とは

KONC (Kansai Organization for Nature Conservation )は自然保護、自然環境保全にかかわる各分野の人たちや関心を持つ人たちが幅広く結集し、研究の進歩と自然および自然環境の保護・保全に貢献することをめざして、1978 年に創立されました。 KONC はその活動の成果と、個々の会員の研究成果および経験の蓄積にもとづき、関西一円における自然保護の諸問題に対する有力なアドバイザリー・ボティ(助言勧告機関)として、社会の要請にこたえることを目指しています。

画像:KONC

わたしたちの活動

  1. 自然保護・自然環境保全に関する調査・研究の実施
  2. シンポジウム・セミナー・講演会などの開催
  3. 現地見学会の開催
  4. 調査・研究に対する助成事業の実施
  5. 会誌・ニュースの発行
  6. 自然保護および自然環境保全に関する提言と助言
  7. 国内外の諸団体との連絡・協力

研究助成

自然保護に関する研究に対して、毎年40万円程度の研究助成を行ってきました。現在までに、113 件の助成を実施し、基礎研究の充実に貢献してきました。

2012年度

  • 里山環境におけるスズサイコ Vincetoxicum pycnostelma(キョウチクトウ科)の送粉者相の解明
  • タコリグ式釣獲法によるオオクチバス駆除技術の開発
  • 大阪府河内長野市における希少魚類の生息調査とその保全に関する研究
  • 三重県度会町のため池に生息するコクチバスの生息実態調査
  • 香川県小豆島における淡水魚類相

2011年度

  • ハリママムシグサの集団における性比の研究
  • 棚田畦畔における植物と植食性昆虫群集の多様性の成立要因および生物多様性保全
  • 新種 ヨドゼゼラの保全に向けた繁殖生態に関する研究
  • 分布域南端に位置する奈良県桜井市のヒダサンショウウオ生息状況調査
  • 福井県中池見湿地に生息するアブラボテTanakia limbata の保全に向けた研究

2010年度

  • 共存する魚類が異なる2つの河川(滋賀県大津市千丈川と大石川)に生息するドンコ Odontobutis obscura の生活史の比較
  • 信太山丘陵の植物相の解明と大阪府のホットスポット評価
  • 近畿地方の海浜にみられる南方系スナガニ類の分布北進現象
  • 大阪府南河内地域におけるため池生息魚類調査
  • 滋賀県東部のため池群における水生生物相の把握とその活用に関する研究
  • 本山寺モミ天然林の植生変化と保全に関する研究

2009年度

  • 琵琶湖・淀川水系における腹口吸虫の拡大予測と魚病阻止に関する研究
  • 近畿地方南部における大形陸生ミミズ相の解明
  • 近畿地方の市街地のシダ植物の種組成とその温暖化にともなう変化予測に関する研究
  • 奈良公園に生息しているニッポンバラタナゴ個体群の保護
  • 里山における林縁性植物の分布

2008年度

  • 絶滅危惧種ベニイトトンボの保全と生態に関する研究
  • 和泉山脈におけるブチサンショウウオの分布と生活史に関する研究
  • 棚田畦畔における里草地草本の多様性の解明
  • カワウの親による雛への餌分配様式に関する研究
  • 大台ケ原における希少なハバチ類の分布状況と生活史の解明

2007年度

  • 近畿地方におけるカヤネズミの分布状況の整理と文献目録の作成
  • 木津川におけるシロヒレタビラの繁殖生態に関する研究
  • 河川中流域における魚類群集の生息場所及び餌資源利用の時間的動態
  • 滋賀県のため池におけるカワバタモロコ産卵場所の解明と仔稚魚の成長に関する研究

会誌の発行

会誌KONCは、関西の自然保護上重要なトピックを特集し、また事例研究・記録などを掲載しています。

2012年度発行分より、タイトルが「地域自然史と保全」に変わりました。

画像:KONC

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