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テーマ展示「岸川椿蔵書」を開催します
2020年02月07日

 2020年長崎県五島市で開催される2020国際ツバキ会議五島大会のポストコングレスツアーに合わせ、岸川慎一郎先生からご寄贈いただいた「岸川椿蔵書」の一部を大阪市立自然史博物館本館2階イベントスペース内にて展示いたします。

 岸川慎一郎氏は東大阪市で開業医を営む傍ら、椿を専門に園芸種の維持と収集、文献による和洋の古典品種の探求に情熱を捧げてこられました。昭和42年頃から半世紀を超えた収集活動は一時は600品種を超えるほどだったそうです。これらの品種は現在、都市緑化植物園(服部緑地)などに寄贈されております。
  「岸川椿蔵書」は、植物学、園芸学そして本草学上の貴重文献を含む、古典椿研究において大変重要なコレクションです。このコレクションは、岸川氏による古典椿品種の研究、そして多くの貴重本復刻の原典に当たり、2014年に当館に寄贈され、2018年の伝統園芸研究会などの機会に展示してきました。今回は、2020国際ツバキ会議五島大会のポストコングレスツアーで国内外の椿愛好家の皆様が来られるこの機会に、春休み期間をふくめた、約一ヶ月、展示します。


■開催概要
○会  期:令和2年3月7日(土)〜4月5日(日)
【令和2年3月13日追記】
大阪市立自然史博物館館では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、令和2年2月29日(土)から3月16日(月)までの間、臨時休館としてきましたが、政府からのあらためての依頼を受け、3月17日(火)以降も当面は臨時休館を延長いたします。このため、本テーマ展示も臨時休館中は開催を見合わせます。開館時期等、今後の予定につきましては、決まり次第、ホームページ等でご案内させていただきます。(追記終わり)

○開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

○休 館 日:月曜日

○場  所:大阪市立自然史博物館 本館2階 イベントスペース

○観 覧 料:常設展入館料(大人300円、高大生200円)
※中学生以下、障がい者手帳など持参者(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)。30人以上の団体割引あり。


■展示内容
①岸川椿蔵書の紹介
 コレクションの全体像と特徴を紹介します。

②17〜18世紀の日本の椿園芸
 水野忠暁『草木錦葉集』、岡部頼母(ともも)『百種椿之記』、『小色紙椿絵』、『椿花譜・絵巻』、『椿花貼合屏風』など岸川椿蔵書の重要資料、名品を展示します。
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③ヨーロッパに紹介された日本のツバキ・サザンカ
 18世紀、ヨーロッパ人は世界をめぐり、植物学者は次々に学名を付けて記載していきました。ついには、鎖国下の日本にも訪れたのです。エンゲルベルト・ケンペルが『廻国奇観』に記載したツバキCamellia Japonica L.、 カール・ペーテル・ツュンベリーが『日本植物誌』に記載したサザンカCamellia sasanqua Thunb.を貴重な原典で展示します。
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④欧州のツバキ園芸とボタニカル アート
 ヨーロッパに導入されたツバキはエキゾチックな南国の植物として、もてはやされ、様々な新品種が次々と生み出され、園芸界には華麗なボタニカルアートにより紹介されます。古典園芸書と、アンブローズ・ベルシャフトの作品やサミュエル・カーティスのモノグラフ、『カーティス・ボタニカル・マガジン』の図譜などで紹介します。
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