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論文発表:「骨を硬く緻密にすることで体を支えた 重量型の大型恐竜・哺乳類」
2015年12月10日

 このたび、当館学芸員・林 昭次(地史研究室)を含めた国際研究チームによる『大型陸生動物の骨内部組織』に関する研究論文が、生物学分野の イギリスの国際学術雑誌「Biological Journal of the Linnean Society」において平成27年9月8日にオンラインで先行公開されました。

 論文タイトルは 『Biomechanical evolution of solid bones in large animals: a microanatomical investigation』 (日本語訳 :『大型動物がもつ骨の生体力学的進化:骨の内部構造観察による新知見』)。下記ホームページで論文の要旨と電子版の本文を閲覧することができます 。

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/bij.12660/abstract
※論文の本文は有料で、要旨は無料で閲覧できます。

 論文は、巨大恐竜アパトサウルスから現在のゾウやサイまで、様々な時代の重量型巨大脊椎動物の骨内部構造を調べ、その生体力学的進化を明らかにした研究です。

 研究の詳しい内容については、プレスリリースをご覧ください。

研究で使用した大阪市立自然史博物館所蔵のゾウと恐竜の化石標本を展示します。標本を切断し骨組織を調べたことが、重量型巨大脊椎動物の進化に関する新たな発見につながりました。

○期間:平成27年12月11日(金)~平成28年1月31日(日)
○場所:大阪市立自然史博物館 本館1階・第2展示室
○料金:常設展入館料(大人 300円、高大生 200円)
    中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方、市内在住の65歳以上の方は無料。(要証明)




fig1.jpg

↑代表的な重量型の脊椎動物 (イラスト:月本 佳代美)



FigureB JPN.jpg

↑非重量型と重量型の手足の骨内部構造の違い
(左:非重量型[オカピ、恐竜オルニトミモサウルス類]、右:重量型[インドサイ、恐竜ステゴサウルス])
重量型の動物の骨は硬く緻密であるのがわかる

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