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<マスコミの皆様へ>特別展「恐竜博2023」の報道内覧会を行います
2023年06月23日

 大阪市立自然史博物館では、2023年7月7日(金)から9月24日(日)まで、特別展 「恐竜博 2023」を開催します。
 つきましては、7月6日(木)に、報道内覧会を開催いたします。報道内覧会についての詳細は、プレスリリースをご覧ください。

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 本展では、鎧竜史上最高の完全度と謳われるズール・クルリヴァスタトルの実物化石を中心に、身を守るためにトゲやプレートを進化させた装盾類(そうじゅんるい)剣竜と鎧竜の総称 の進化について解説しながら、恐竜たちの「攻・守」という観点から恐竜の進化を読み解きなおします。


◇マスコミの皆さまへ
プレスリリースはこちら

公式サイト
https://dino2023.exhibit.jp/


<開催概要>
■展覧会名
特別展「恐竜博2023」 | THE DINOSAUR EXPO2023
■会 期
2023年7月7日(金)~9月24日(日)
■開館時間
午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
■休館日
月曜日(祝休日の場合はその翌日。ただし、8月7日、14日は開館)
■会 場
大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール(花と緑と自然の情報センター2階)
■主 催
大阪市立自然史博物館、NHK大阪放送局、NHKエンタープライズ近畿、朝日新聞社
■協 賛
INPEX、Gakken、DNP大日本印刷
■学術協力
ロイヤルオンタリオ博物館
■後援
大阪府教育委員会、大阪市教育委員会、堺市教育委員会


★展覧会公式サイト
https://dino2023.exhibit.jp/
★公式Twitter
dinoexpo2023
★公式Instagram
dinoexpo2023


■お問い合わせ:大阪市総合コールセンター(なにわコール)
TEL 06 4301 7285 FAX 06 6373 3302
受付時間:午前 8 時 〜 午後 9 時(年中無休

長崎県の「絶滅種」スナヤツメ南方種を100年ぶりに再発見
2023年06月22日

 当館の松井彰子学芸員および福岡工業大学の乾隆帝氏を含めた研究チームにより、長崎県版レッドリストにおいて「絶滅種(EX)」に選定されている淡水魚、スナヤツメ南方種 Lethenteron sp. S.が約100年ぶりに長崎県で発見されました。


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 生息地は、スナヤツメ類の生息に必要な良好な水質、植生帯を伴う砂泥底環境、人工護岸が一切ない自然区間が残っており、本種の生息環境として良好な様子が伺えました。その生息範囲は広くはないものの個体数も少なくはなく、生息状況は比較的健全であると考えられます。今回発見された個体群は、現時点で長崎県内唯一であると同時に、本種の分布の西限にあたります。この個体群は、生物多様性保全上も生物地理学的にもきわめて重要かつ貴重なものであり、今後、生息河川の環境が改変され絶滅することがないよう、スナヤツメが生息できる健全な自然環境の保全をはじめとした保全対策を早急に講じる必要があると考えられます。
 長崎県におけるスナヤツメ類の記録は、大正三年(1914年)に報告された標本目録の中に「スナヤツメ」として載っているのみで、以後の採集記録が一切ありませんでした。また、この標本目録に掲載された標本は、1945年8月9日の長崎市への原子爆弾の投下により滅失し、標本は現存していません。この標本は、スナヤツメ類の分布域から判断して、スナヤツメ南方種であったと考えられます。
 ところが、2015年8月13日に長崎県西海市の河川において、スナヤツメ類の幼生が採集され、さらに2022年11月2日にも同じ河川で成体と幼生が採集されました。これらの標本を形態的・遺伝的に分析したところ、「スナヤツメ南方種」と同定され、長崎県におけるスナヤツメ南方種の約100年ぶりの記録となりました。これらの標本は、大阪市立自然史博物館に登録・収蔵されています。


■今回の再発見に関する論文は、Ichthy, Natural History of Fishes of Japan 33巻に掲載されました。下記ホームページで論文の記事を無料で閲覧することができます。

https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/ichthy/INHFJ_2023_033_027.pdf


<論文情報>
題名:長崎県から 100 年ぶりに再発見されたスナヤツメ南方種の記録
雑誌名:Ichthy, Natural History of Fishes of Japan
著者:松井彰子(大阪市立自然史博物館)・乾 隆帝(福岡工業大学)・深川元太郎(長崎県食品衛生協会)・中島 淳(福岡県保健環境研究所)


●プレスリリースはこちら

【受付終了】特別展「恐竜博2023」大阪会場 真鍋真氏(国立科学博物館 副館長)による講演会のお知らせ(7月8日(土))
2023年06月17日
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 「鎧竜(よろいりゅう)史上最高の完全度」といわれるズール・クルリヴァスタトルの実物化石を日本で初公開する「恐竜博2023」。全長11.2㍍にもなるティラノサウルス「タイソン」の全身骨格を世界初公開するなど、植物食恐竜と肉食恐竜の進化を読み解きます。 展覧会開催を記念して、本展の監修を務めた真鍋真・国立科学博物館 副館長による講演会を行います。

◆開催概要
日 時:7月8日(土)13:00~14:30 (受付:12:30~13:00)
場 所:大阪市立自然史博物館 講堂(大阪市東住吉区長居公園1-23)
定 員:170名(応募者多数の場合は抽選)
料 金:講演会の聴講は無料ですが、特別展の観覧券(半券も可能)が必要となります。お持ちで無い方は当日受付前にご購入ください。当日の観覧券や半券でない場合は博物館常設展入館料が必要です。

◆応募方法
朝日新聞システム「朝日ID」よりお申込みください。
https://que.digital.asahi.com/question/11011227
※朝日IDの登録が必要です。(登録無料)
応募締切: 6月24日(土)
注意事項:応募は一件につき3名まで。複数の応募があった場合は無効とします。

◆その他
当選・落選いずれの場合でも、お知らせのメールを6月下旬頃にお送りします。
7月になってもメールが届かない場合には、大阪市立自然史博物館(06-6697-6221)までお問い合わせください。

環農水研と自然史博との連携協定締結記念イベント(8月13日(日))!「大阪湾セミナー ~大阪湾の自然の変遷と課題~」
2023年06月07日

 身近な自然・環境についての調査研究や普及教育活動を一層活発化させるため、大阪府立環境農林水産総合研究所(以下、環農水研)と大阪市立自然史博物館(以下、自然史博)は、令和5年4月20日に連携協定を締結しました。
 このたび協定締結を記念して、セミナーを開催します。大阪湾の環境とそこにすむ生物は、近年の気候変動だけでなく、人間活動の影響を大きく受けながら変化しています。両研究機関の複数のスタッフから大阪湾のこれまでをご紹介し、私たちの生活への影響と、未来への課題について考えます。みなさまのご参加をお待ちしております。

「大阪湾セミナー ~大阪湾の自然の変遷と課題~」
●日時:令和5年8月13日(日)午後1時~3時30分ごろ(開場・受付開始12時30分)
●場所:大阪市立自然史博物館 講堂
●講演内容
・「漁場環境観測の半世紀―温暖化、貧栄養化そして酸性化―」
 環農水研 水産研究部 主任研究員 秋山 諭
・「無脊椎動物の標本記録からみる大阪湾の渚の原風景」
 自然史博 学芸係長 石田 惣
・「海浜植物の古いさく葉標本から見た開発以前の大阪湾の砂浜」
 自然史博 学芸員 横川昌史
・「所変われば品変わる?魚庭の魚の今と昔」
 環農水研 水産研究部 研究員 木村祐貴
●定員(博物館での聴講):先着170名。定員を上回った場合、配信の視聴をご案内します。
●参加費:無料(博物館での聴講の場合は博物館入館料が必要) 
●配信:YouTubeでの同時配信を行います。また、令和5年9月18日(月・祝)まで見逃し配信も行います。詳しくは、後日、環農水研ホームページ及び自然史博ホームページでお知らせします。
環農水研ホームページ https://www.knsk-osaka.jp
自然史博ホームページ https://www.omnh.jp/
●申込:事前申し込み不要

【今回の連携協定について】
 環農水研は大阪府域の環境保全・農林水産業の振興などに取り組んでおり、自然史博は大阪を中心とした地域の自然と人との関わり、およびその成り立ちについて、資料収集とこれにもとづく調査研究、様々な行事や展示をとおした普及教育などの活動を行っています。
 環農水研と自然史博は、これまでも資料収集や調査研究活動における連携だけではなく、講師派遣や普及書の共著など、普及教育・展示活動においても長年、協力関係にありました。
 今回の連携協定により、双方の得意なフィールドを活かし、資料や情報、人材の交流を活発化させることで、共同研究の高度化・加速化や、それぞれの調査研究の幅と質の向上、多様なニーズにあった普及教育活動を実施し、従来の分野を超えて社会への成果普及と教育への貢献をめざします。


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連携協定締結式にて(令和5年4月20日 於・大阪市立自然史博物館講堂)


●プレスリリースはこちら


特別展「毒」は閉幕いたしました ご来館ありがとうございました
2023年05月31日

特別展「毒」は好評のうちに5月28日、閉幕しました。

会期中は大勢のみなさまにご来場いただき、誠にありがとうございました。
土日は特に混雑し、整理券発行や入場のために長時間お待ちいただくなど、ご不便をおかけしましたこと、お詫びいたします。
ご観覧いただきましたみなさまのご協力に感謝いたします。

特別展「毒」の公式図録につきましては、下記サイトで通信販売しております。

美術展ナビ
https://aej.store.yomiuri.co.jp/products/detail/391

次回、特別展もどうぞよろしくお願いします。


新型コロナウィルス感染症の感染症法上の位置付け変更に伴う感染対策について
2023年05月23日

新型コロナウィルス感染症の感染症法上の位置付けが令和5年5月8日から5類感染症に変更されたことに伴い、当館では感染防止対策を以下のようにいたします。

・マスクの着用は来館者個人のご判断に委ねます。
・希望する方に対して手指消毒と体温測定の機会を提供することを目的に、引き続き消毒液と体温計を設置します。
・換気は引き続き徹底します。

なお、室内で行う行事等で、感染防止対策上必要と判断される場合には、参加者にマスクの着用をお願いする場合があります。詳しくは個別の行事の参加案内でお知らせします。

ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

大阪市立自然史博物館

今週末5/20(土)・5/21(日)は車でのご来館はお控えください
2023年05月19日

 5/20(土)・5/21(日)は、ヤンマースタジアム長居にてコンサートが予定されているため、駐車場の混雑が予想されます。
 電車などでご来館いただきますようお願いいたします。

大阪市立自然史博物館のアルバイト募集について(図書業務) ※受付は終了しました
2023年05月19日

大阪市立自然史博物館では、図書関係の業務を行うアルバイトを募集します。※受付は終了しました


採用予定者数:1名

契約期間:令和5年7月1日~令和6年3月31日
※ただし、令和6年6月30日まで契約を更新する場合があります。

受付期間:令和5年6月4日(日)午後5時まで(必着)

詳細は、募集要項をご覧ください。

●アルバイト応募用 提出書類●

採用申込書(様式第1)PDF

採用申込書(様式第1)XLSX

エントリ―シート(様式第2)PDF

エントリ―シート(様式第2)DOCX

日本産花粉の標徴Ⅰ・Ⅱ 改訂を公開しています
2023年05月01日

 花粉を顕微鏡で見たことがありますか?昆虫の体についた花粉やはちみつの中の花粉は、虫たちが訪れた花を教えてくれます。空中を舞っている花粉を捉えて調べると、どんな種類の植物の花が咲いているが分かります。地層中に取り込まれた花粉の化石を調べることで、大昔に生えていた植物の種類が分かります。このような研究ができるのは「花粉の図鑑」があるからです。
 中村 純博士によって研究され、まとめられた図鑑に当たるものが、1980年に刊行された収蔵資料目録第12・13集「日本産花粉の標徴」です。花粉の記載と顕微鏡写真が掲載され、刊行以来40年にわたって花粉や花粉化石の研究をする人達の花粉の同定の頼りにされてきました。
大阪市立自然史博物館には自然史科学の研究の基礎となる様々な資料が収蔵されています。
 このたび、守田益宗先生、黒田登美雄先生により改訂版がデジタル版として作成され、自然史博物館のサイトで公開されました。改訂版では、花粉形態による検索表が付き、分子系統を重視した分類体系への変更、英訳、顕微鏡写真のデジタル化が行われ、すべてweb上で閲覧ができます。
 検索表で種類を調べ、検索表情部の「花粉形態の記載へ」あるいは、サイトの上部の「日本語」「English」をクリックすると日本語や英語の記載に飛ぶことができ、それぞれの種のリンクをクリックすると花粉の顕微鏡写真を見ることができます。

日本産花粉の標徴Ⅰ・Ⅱ 改訂

中村 純・守田 益宗・黒田 登美雄
https://www.omnh.jp/collection/Pollen/

紹介された花粉プレパラートや写真原版はすべて博物館に保存されています。博物館の資料は過去の研究の証拠や記録なだけでなく、今後の研究にも貢献し、活用される資料となっています。


第3展示室の種子・果実の展示物は4月28日までご覧いただけません
2023年04月17日

 4月16日(日)の16時ごろ、博物館の第3展示室の「すみ場所をひろげるB.植物も動く:種子散布」の展示ケース内において、タバコシバンムシの発生を確認しました。タバコシバンムシは植物の標本などを食害する昆虫です。特にドリアンの果実に多数発生しており、被害の状況を考慮して、ケース内に直接展示している展示品をすべて殺虫処理することになりました。
 処理の期間は4月28日(金)までとなります。その期間、展示ケース内のほとんどの資料はご覧いただけませんのでご了承ください。ライオンゴロシやツノゴマなどの大きなひっつきむし、熱帯の大きなドングリ、バオバブの果実などもご覧いただけませんのでご注意ください。展示の再開は4月29日(土)からを予定しています。

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普段の種子散布展示。様々な果実や種子を並べて植物が「動く」様子を展示しています。


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展示ケース内の果実や種子。


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2023年4月28日までの種子散布展示。瓶やケースなどに入れていなかった果実や種子は殺虫処理のため冷凍室に入っています。


第3展示室種子・果実_写真04.jpg
4月28日までは個別に瓶に入っている果実や種子と展示パネル、写真のみご覧いただけます。

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