What's New

4月2日(月)は臨時開館します
2018年03月29日

4月2日(月)は自然史博物館、長居植物園ともに臨時開館・開園いたします。

花と緑と自然の情報センター2階・ネイチャーホールでは特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」も開催中です→http://dinoeggs.jp/

春休みのおでかけに、皆様ぜひお越しください!

子どもワークショップ・サポートスタッフ募集のお知らせ
2018年03月13日

 大阪市立自然史博物館では、子どもや親子連れのみなさんに展示を楽しんでもらう「子どもワークショップ」などを実施しています。スタッフや学芸員と一緒に、これらの運営補佐をして頂く学生ボランティア「子どもワークショップ・サポートスタッフ」を募集します。1年間の活動の最後(3月)には、みなさん自身がワークショップを企画・実施する「はくぶつかん こどもまつり」も行います。博物館での展示活用教育や子ども向けプログラムに関心のある方は、ぜひチャレンジしてください!

 対象:18歳以上の学生の方で、週末に行われるプログラムに2ヶ月に1回程度参加できる方。
 期間:2018年5月から2019年3月まで(年間登録制)
 募集人数:15~20名程度
 応募方法:往復はがきまたはメール(gyouji@mus-nh.city.osaka.jp)に「ワークショップ・サポートスタッフ応募」と明記して、住所・氏名・学校名・学年・電話番号・メールアドレス・(博物館に行く際に使う)自宅最寄り駅を書いて5月7日(月)までに届くように博物館普及係あてに申し込んで下さい。なお、初回研修を兼ねた説明会を5月20日(日)午前10時~午後4時に行います(本登録するかしないかはこの日に決めることができます)。希望者は必ず参加して下さい。また、1回目の活動は6月16日(土)・17日(日)(選択可)を予定しています。※初回研修(説明会)の詳細は返信でお知らせします
 その他:サポートスタッフとしての参加には規定の交通費を支給します。
 問合せ:動物研究室・石田
    〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
    大阪市立自然史博物館 tel:06-6697-6221 / fax:06-6697-6225

■見学会:サポートスタッフが企画したワークショップを見学してみませんか。当日は活動についてのご質問も受付けます。活動に興味をお持ちの方は、お気軽におこし下さい。
見学できるプログラム 『はくぶつかん こどもまつり』
 見学・質問対応日時:3月25日(日)午後2時~3時
 集合:当日午後1時50分までに、花と緑と自然の情報センター(自然史博物館のとなりの建物です。入場無料)の学芸員相談カウンターへおこしください。事前申込みは不要です。

大阪市立自然史博物館のアルバイト募集について(図書業務)
2018年03月10日

大阪市立自然史博物館では、図書関係の業務を行うアルバイトを募集します。

受付期間:3月30日(金)17:00まで(必着)

募集内容、応募方法等の詳細は、公益財団法人大阪市博物館協会ホームページをご覧ください。

http://www.ocmo.jp/manage/6613/

平成30年3月1日(木)から常設展の一部をリニューアルします
2018年02月28日

 大阪市立自然史博物館では、平成30年3月1日(木)から本館・常設展の一部をリニューアルします。
 今回の展示内容のリニューアルでは、地球と生命の歴史について、ここ20~30年間に新たに分かったことを市民のみなさまに広く知ってもらうことを目的に、おもに第2展示室の「大氷河時代」「人類の時代」と、「三葉虫の海」のコーナーで、パネルや標本を新しいものに変更します。


■展示リニューアル内容

●第2展示室「大氷河時代」「人類の時代」

 私たち人類が進化した時代である新生代第四紀は、大氷河時代でもあります。長らく第四紀の氷期は4回であるとされてきましたが、この20~30年間の研究の進展により、第四紀の気候変動の実状が明らかにされました。温暖で安定した気候から数万年周期で寒暖を繰り返しながら寒冷化した様子や、最近80万年間の氷期・間氷期を10万年周期で繰り返した様子を、パネルでご紹介します。氷期と間氷期で地形や生き物の分布が変化する様子が分かる氷河地形模型、気候変動の影響で滅んでいった植物の化石も展示します。
 7~2万年前の最後の氷期には、絶滅してしまったナウマンゾウやヤベオオツノジカ、今の日本列島にはいないヘラジカやトラなどの動物が、日本列島にもいたことが分かっています。現在の本州にはいないヒグマの化石も見つかっています。それらの最終氷期の化石の展示を充実させ、今よりもたくさんの種類の動物が日本列島にいたことを紹介します。ナウマンゾウと、氷河時代を代表するゾウとして有名なケナガマンモスの分布の違いについても、パネルでご紹介します。
 大阪平野は、過去に海だった時代が何度もありました。そのような過去の様子を調べるのに使われる、ボーリング資料も展示します。


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●第2展示室「三葉虫の海」

 古生代は5億4千万年前から2億5千万年前までの約3億年間の地質時代のことです。これまでは、古生代のはじめに海にすむ生物は種類・数ともに増え,最初は古いタイプの生物が徐々に新しい時代の生物に置き換わっていくというように考えられていましたが、この2~30年間の研究の進展により、イメージが一新されたことを紹介します。
 古生代初期の生物界を特徴づけるのは、カンブリア大爆発とも表現される生物の多様性の急激な増加、そして固い殻を持った動物の出現です。この研究で重要な役割を果たした化石を標本でいくつか紹介します。
 またこれまでと同様に三葉虫をはじめとした古生代に栄えた代表的な化石を展示しますが、とくにデボン紀(4億2千万年前から3億6千万年前)以降は頭足類や魚類が栄えるようになります。今回のリニューアルでは、魚類の進化を示す標本の展示を充実させます。

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●その他

・第2展示室の入り口には、最新の地質年代表と、大阪周辺で見られる地層や岩石の年代を分かりやすく紹介するパネルを設置します。

・第1展示室から第5展示室まで、照明のLED化を行いました。明るく鮮やかになった自然史博物館の展示をお楽しみ下さい。




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ザトウクジラ全身骨格標本「ザットン」が玄関前ポーチの常設展示に加わります!
2018年02月21日

 大阪市立自然史博物館では、平成30年3月3日(土)から、本館・玄関前ポーチの常設展示として新たにザトウクジラ全身骨格標本「ザットン」が加わり、現在同ポーチにて展示中のナガスクジラ骨格標本「ナガスケ」、マッコウクジラ骨格標本「マッコ」と並べて常設展示といたします。

 このザトウクジラは平成27年9月、泉南郡岬町に死亡漂着したもので、全長約7メートルのオスです。大阪市立自然史博物館ではこのザトウクジラを回収し、解体して骨格標本として収蔵していました。平成29年開催の第48回特別展「瀬戸内海の自然を楽しむ −生き物のにぎわいとその恵み−」開催にあたり目玉展示として初公開し、その期間中に特別展来場者への公募により「ザットン」という愛称をつけていただきました。


■展示開始日
平成30年3月3日(土)

■展示場所
大阪市立自然史博物館 本館 玄関前ポーチ


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今回、玄関前ポーチに展示するザトウクジラ全身骨格標本「ザットン」


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現在、大阪市立自然史博物館 本館 玄関前ポーチにて常設展示中のナガスクジラ全身骨格標本「ナガスケ」(写真上)とマッコウクジラ全身骨格標本「マッコ」(写真右下)。この2体と並べて、ザトウクジラ全身骨格標本「ザットン」を展示します。


プレスリリース

特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」 にブロガーの皆様をご招待します
2018年02月15日

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募集は終了しました。ご応募ありがとうございます。

特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」が、平成30年3月10日(土)から始まります。
この特別展では、広報に協力して頂けるブロガーの皆様を、開幕前日3月9日(金)の一般内覧会、もしくは3月10日(土)~3月25日(日)の間、いずれかご希望の1日にご招待します。
参加には申込みが必要です。以下をご確認の上、お申込みください。

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【ブロガーの皆様のご招待について】

特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」の広報に協力して頂けるブロガーの方15名(当選者1名につき同伴者1名まで可)を、無料でご招待いたします。


●ご招待期間
・平成30年3月9日(金) 一般内覧会 午後2時~4時30分
・平成30年3月10日(土)~3月25日(日)のうち、いずれかご希望の1日
 午前9時30分から午後4時30分まで(入場は随時、最終入場は午後4時まで)

●会場
大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール(花と緑と自然の情報センター 2階)

●参加頂ける方
以下の2つの条件を両方とも満たす方
①ご自身でブログを開設されていること
②特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」会期中に、ご自身のブログにて展覧会の紹介記事を必ずお書きいただけること

●申込〆切
平成30年2月28日(水)

●申込方法
電子メールに「特別展恐竜の卵 ブロガー招待申込み」と明記、 名前 ・ 居住地の都道府県名 ・ 電子メールアドレス ・ ブログタイトル ・ ブログURL を書いて、〆切日(平成30年2月28日(水))までに届くように、大阪市立自然史博物館・総務課宛(s-nyukansha@ocmo.jp)に申込んでください。応募多数の場合は、平成30年3月1日(木)に抽選を行い、抽選結果を申込者全員にメールにて返信させていただきます。また当選者のみ、参加方法等の詳細を併せてお知らせいたします。

●その他 注意事項等
・当選者1名につき、同伴者1名まで無料でご招待します。
・当日参加はできません。必ず申込みをしてください。
・当選者のご来場は1回限りとさせていただきます。また当日の再入場はできません。
・当選された場合、掲載いただいたブログ記事をブロガー招待担当者(s-nyukansha@ocmo.jp) までお知らせください。展覧会がブログに掲載された事を博物館HPにてご紹介させていただく場合がございます。


【ブロガー招待に関する問い合わせ・申込先】

大阪市立自然史博物館・総務課(ブロガー招待担当)
電話:06-6697-6221
メール:s-nyukansha@ocmo.jp


「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」については、こちらをご覧ください。
http://dinoeggs.jp

特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」を開催します
2017年12月26日

トロオドンの巣の様子(復元画:月本佳代美).jpg
トロオドンの巣の様子(復元画:月本佳代美)




 大阪市立自然史博物館では、平成30年3月10日(土)から5月6日(日)まで、特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」を開催します。

 1億6000万年以上という長い時代、繁栄し続けた恐竜。恐竜はどうやって子孫を増やし、これほど長く繁栄していったのか。恐竜の卵や巣の化石から、そのナゾを解き明かします。
 近年、恐竜の卵や巣の化石は中国大陸を中心に数多く見つかり、様々な恐竜が独自の方法で産卵、子育てをしていたことが分かってきています。本展では、卵による恐竜の誕生をメインテーマに、多様な恐竜コレクションを所蔵する中国の浙江自然博物館から借り受けた恐竜の卵や巣の実物化石をはじめ、それらの親や幼体の標本などを一堂に展示。さらに、恐竜の産卵の方法、営巣のしかた、抱卵行動の進化、生まれたばかりの幼体といった、産卵から孵化までの過程などについて、最新研究を踏まえて紹介します。


開催概要

■名  称
特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」

■会  期
平成30年3月10日(土)~5月6日(日)

開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日:月曜日(ただし4月2日、30日は開館)

■会  場
大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール(花と緑と自然の情報センター2階)
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
TEL:06-6697-6221 FAX:06-6697-6225
HP:http://www.mus-nh.city.osaka.jp/
地下鉄御堂筋線「長居」駅下車3号出口・東へ800m
JR阪和線「長居」駅下車東出口・東へ1000m

■主  催
大阪市立自然史博物館、読売新聞社

■後  援
駐日中国大使館、大阪府教育委員会、 大阪市教育委員会、(一社)大阪市私立保育園連盟、(一社)大阪市私立幼稚園連合会、大阪府公衆浴場業生活衛生同業組合

■特別協力
浙江自然博物館、福井県立恐竜博物館

■協 力
岐阜大学応用生物科学部、天王寺動物園

■観 覧 料
大人1,300円(1,100円)、高大生800円(600円)
※( )内は前売り料金および20人以上の団体料金。
※中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)。
※上記特別展入場料で、自然史博物館常設展(大人300円、高大生200円)も入場可能。
※特典付き前売り券は平成30年1月27日(土)から、一般前売り券は平成30年2月10日(土)から3月9日(金)まで主なプレイガイドで発売。

■問 合 せ
大阪市立自然史博物館
TEL:06-6697-6221  FAX:06-6697-6225  HP:http://www.mus-nh.city.osaka.jp/


■マスコミの皆様へ
プレスリリースはこちら


特別展「恐竜の卵」HP  dinoeggs.jp

新春ミニ展示「戌年」展を開催します
2017年12月13日

 2018 (平成30) 年は戌(いぬ)年。大阪市立自然史博物館では、2018(平成30)年1月5日(金)~2月4日(日)の間、本館出入口の展示コーナーにて、イヌモンキチョウ(昆虫)やイヌノヒゲ(植物)、イヌノシタ(魚)など、イヌにちなんだ名前を持つ昆虫や植物、魚などを展示します。また、東大阪市鬼虎(きとら)川遺跡から発掘されたイヌの頭蓋骨やニホンオオカミの犬歯・大臼歯も展示します。

○期  間
平成30年1月5日(金)~2月4日(日)

○開館時間
午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)

○休 館 日
1月1日(月・祝)~1月4日(木)、1月9日(火)・15日(月)・22日(月)・29日(月)

○場  所
大阪市立自然史博物館 本館1階 出入口付近

○入 場 料
常設展入館料(大人 300円、高大生 200円)
※中学生以下、障がい者手帳など持参者(介護者1名を含む)、
  大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)。30人以上の団体割引あり。

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イヌモンキチョウ
前翅の黄色い模様が犬の横顔に似ている蝶。アメリカに分布。


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イヌノシタ
シタビラメ類の一種。名の由来は「イヌの舌」のように赤く平たい姿から。大阪では「赤シタ」とも。


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ニホンオオカミの犬歯(右)と大臼歯(左)
イヌの祖先はオオカミである。大阪の鬼虎(きとら)川遺跡から犬歯と大臼歯の両方が見つかっている。


プレスリリース

「ジュニア自由研究・標本ギャラリー」・テーマ展示「博物館の学校向け貸出資料」を開催します
2017年11月28日

 大阪市立自然史博物館では、平成29年12月から平成30年1月にかけて、小・中学生、高校生の自由研究の成果を紹介する「ジュニア自由研究・標本ギャラリー」と、標本・紙芝居など博物館の学校向け貸出資料を紹介するテーマ展示「博物館の学校向け貸出資料」、2つの展示を開催します。いずれも博物館による学校教育の支援を目的とした取り組みの一環です。

■「ジュニア自由研究・標本ギャラリー」
大阪市立自然史博物館は、小・中学生、高校生のみなさんの自由研究や標本作りを応援しています。児童・学生の皆さんが作った生き物や岩石の標本や、模造紙や冊子にまとめた研究成果など20点(予定)を展示します。また、それぞれの自由研究や標本には、専門分野が近い学芸員からの手書きコメントも添えていますので、こちらも合わせてお楽しみいただけます。

○期  間:平成29年12月16日(土)~平成30年1月28日(日)
       ※毎週月曜日、12月28日〜1月4日、及び1月9日は休館(ただし1月8日は開館)
○担 当 者:第四紀研究室 中条

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過去の展示の様子(冊子にまとめた研究成果)

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過去の展示の様子(模造紙や冊子にまとめた研究成果)




■テーマ展示「博物館の学校向け貸出資料」
 大阪市立自然史博物館では、学校向けにさまざまな資料を貸し出ししていますが、他の博物館・美術館などでもこういった貸出資料を用意している館があります。標本、紙芝居、写真のパネルなど、自然史博物館の資料だけでなく、他の博物館・美術館の貸出資料をお借りして、展示をします。また、貸出資料について、博物館の関係者と学校のみなさんと一緒に考える研究会も実施します。

○期  間:平成29年12月16日(土)~平成30年1月26日(金)
       ※毎週月曜日、12月28日〜1月4日、及び1月9日は休館(ただし1月8日は開館)
○そ の 他:貸出資料の研究会は、平成30年1月6日(土)午後に実施。
○担 当 者:学校と博物館連携担当 釋(しゃく)

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国語の授業で使える貸出キット タンポポ

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ナガスケ(ナガスクジラ骨格標本の愛称)の紙芝居





(「ジュニア自由研究・標本ギャラリー」・テーマ展示「博物館の学校向け貸出資料」 共通)

○開館時間:午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
○場  所:大阪市立自然史博物館 本館
○入 場 料:常設展入館料(大人 300円、高大生 200円)
※中学生以下、障がい者手帳など持参者(介護者1名を含む)、
  大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)。30人以上の団体割引あり。




プレスリリース


博物館の学校向け貸出資料チラシ(チラシ表面)
博物館の学校向け貸出資料研究会チラシ(チラシ裏面)

<プレスリリース>半世紀ぶりに明らかになったクジラの正体―大阪の地下に眠っていた骨は、縄文時代のカツオクジラだった―
2017年11月22日

 このたび、大阪市立自然史博物館が取り組んだ「大阪市の完新統(第四紀)から発見されたカツオクジラ」と題した研究論文が、米英の古生物学の学術誌「Palaeontologia Electronica(パレオントロジア・エレクトロニカ)」(2017年10月17日出版)に掲載されました。
 この論文は、ミンククジラとされていた化石を再調査し、カツオクジラであることを明らかにし、まとめたものであり、当館所蔵のクジラ化石の調査による国際的な研究成果です。


研究に使用した標本は、平成29年11月23日(木祝)から大阪市立自然史博物館・第2展示室の常設展示として展示します。



【研究について】

◆概要◆
 1966年、大阪市東成区の地下鉄今里駅周辺の工事中に、地下14メートルの深さから、クジラの骨が発見されました。当時の新聞は「骨がでてきた」「人骨か」「すわ!一大事」「警察官がかけつけて・・・」「ひやっとした」などと書き立てました。当時の大阪市立自然史博物館館長の千地万造(故人)は、「クジラの骨である」とインタビューに答えています。
 その後、1976年に鯨類研究所の大村秀雄博士(故人)によって、「ミンククジラである」と論文で発表されました。

 2017年4月に鯨類化石を専門とする田中嘉寛が大阪市立自然史博物館の学芸員として着任し、元大阪市立自然史博物館学芸員で、現在は同館外来研究員である樽野博幸と共同研究を始め、2000年代に深まったヒゲクジラ類の形態の知見に基づいて、1966年に大阪市東成区で発見された化石の再検討を行いました。その結果、クチバシ(吻部)や頭にある骨の形から、この化石がミンククジラではなく、カツオクジラであると明らかになり、その成果をまとめた論文を国際誌に投稿しました。
 カツオクジラもミンククジラもヒゲクジラの仲間で、カツオクジラはミンククジラよりも稀な種です。日本国内では、生きていたカツオクジラについては過去に12例の報告があり、そのうち6例のみが骨標本として国立科学博物館など国内の研究機関等で保存されています。今回研究したカツオクジラは、化石としては世界で初めての発見です。生きているカツオクジラの発見記録が増えることで、カツオクジラがどこからどこまでのエリアで生きているのか、分布情報を明らかにできます。そして今回のように化石が見つかっていけば、いつからどこにいたのか、という過去の分布も明らかになっていきます。化石によって時間軸も考えることができるようになるのです。本研究のような研究の積み重ねによって、進化や絶滅といった大きな研究テーマにせまることができます。本研究はそのための大切な一歩です。


◆意義◆
 大阪市東成区からクジラが発掘されてから半世紀が経っています。博物館は資料を後世に保存していくことが重要な仕事の一つです。今回の研究は、収蔵されていた標本を時代を越えて研究し、新しい知見をもたらした一例です。
 また、国際誌で研究成果が公開されたことで世界の研究者が本研究のことを知り、将来世界で行われていく自然史研究に大阪のクジラ化石が組み込まれていくことも予想されます。世界で紹介され、比較されることで、このクジラ化石の学術的価値が高まり、当館の収蔵標本の価値も高まります。


◆今後◆
 今回の研究に使用した標本は、平成29年11月23日(木祝)から大阪市立自然史博物館の常設展・第2展示室に追加展示します。大都市大阪が、かつてはクジラが泳ぐ海であった証拠を広く市民の皆さんに見て頂き、大阪の太古に思いを馳せて頂きたいと考えています。
大阪平野の地下からは、地下鉄工事の際に、他にもいくつかのクジラ化石が見つかっています。大都市大阪の地下に眠っているクジラの種類を明らかにし、太古の大阪湾にどのようなクジラが泳いでいたのかを明らかにしたいと考えています。


図1:本研究で扱った大阪の地下から出てきたカツオクジラの化石(頭骨)(本研究で発表した論文Tanaka and Taruno, 2017より改変).jpg
本研究で扱った大阪の地下から出てきたカツオクジラの化石(頭骨)。
(本研究で発表した論文Tanaka and Taruno, 2017より改変)


図2:化石産地の地図。水色で示されているのは完新世に平野に入り込んでいた海。(本研究で発表した論文Tanaka and Taruno, 2017より改変).jpg
化石産地の地図。水色で示されているのは完新世に平野に入り込んでいた海。
(本研究で発表した論文Tanaka and Taruno, 2017より改変)

図3今回の研究で明らかになったカツオクジラ。.JPG
図3:今回の研究で明らかになったカツオクジラ。
(中央の赤いボードに乗っている標本)




プレスリリース

論文の情報

※本論文はクリエイティブコモンズ・継承・商業利用不可です(CC BY-NC-SA 4.0)。

  • 著者 田中嘉寛(大阪市立自然史博物館 学芸員)・樽野博幸(大阪市立自然史博物館 元学芸員・現外来研究員)

  • 出版年 2017年10月17日

  • タイトル Balaenoptera edeni skull from the Holocene (Quaternary) of Osaka City, Japan(大阪市の完新統(第四紀)から発見されたカツオクジラ)
  • 学術誌 Palaeontologia Electronica (パレオントロジア・エレクトロニカ)

  • 論文の番号 20.3.50A
  • webページ http://palaeo-electronica.org/content/2017/2025-a-japanese-holocene-whale

  • pdf版はここからダウンロードできます:http://palaeo-electronica.org/content/pdfs/785.pdf

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