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年末年始の休館のお知らせ
2022年12月26日

大阪市立自然史博物館は12月28日(水)〜1月4日(水)まで休館いたします。
新年は、1月5日(木)開館いたします。

新年1月5日(木)から、新春ミニ展示「卯年展」がスタートします。
また、特別展「大阪アンダーグラウンドRETURNS -掘ってわかった大地のひみつ-」、テーマ展示「ジュニア自由研究・標本ギャラリー」が開催中です。
皆様のご来館をお待ちしております。

●新春ミニ展示「卯年展」の詳細情報
http://www.omnh.net/whatsnew/2022/12/post_539.html

●特別展「大阪アンダーグラウンドRETURNS -掘ってわかった大地のひみつ-」の詳細情報
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2022underground/index.html

●テーマ展示「ジュニア自由研究・標本ギャラリー」
http://www.omnh.net/whatsnew/2022/11/post_537.html

「アングラ収蔵庫トーク」の新作を自然史博物館のYouTubeチャンネルに公開しました
2022年12月17日

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大阪市立自然史博物館では、ご自宅でも博物館を楽しんでいただけるコンテンツを配信しています。「アングラ収蔵庫トーク」は、2020年度から不定期に配信している動画シリーズで、今作で15編目になります。学芸員や館長が博物館の収蔵庫に眠る標本や資料を紹介し、それに対して博物館の職員が踏み込んだ質問を行っています。博物館のお宝である収蔵資料や学芸員のお仕事(標本・資料の収集・保管・研究活用など)に興味のある方は、是非一度ご視聴ください。

15作目は、第四紀研究室の学芸員による「大阪平野のボーリングコア」です。12月17日(土)から開催予定の特別展「大阪アンダーグラウンドRETURENS 掘って分かった大地のひみつ」にも展示されるボーリングコアについてのお話です。特別展と合わせてお楽しみください。


◆第53回特別展「大阪アンダーグラウンドRETURENS 掘って分かった大地のひみつ」公式サイトへはこちら→
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2022underground/index.html


◆特別展関連イベント
〇特別展普及講演会「都市地盤としての大阪平野の地下を見る」
 講師:三田村 宗樹 氏(大阪公立大学)
 日時:12月18日(日)14時~16時
 場所:大阪市立自然史博物館 講堂(YouTubeでの配信も行います)
 定員:170名
※事前の参加申込みは終了しましたが、定員に空きがあるため、当日、申込者以外の会場での聴講も受付します。
〇海のアングラに生きる:底生生物の巣穴と生痕化石
 講師:清家 弘治 氏(産業技術総合研究所・地質調査総合センター)
 日時:1月22日(日)14時~16時
 場所:大阪市立自然史博物館 講堂(YouTubeでの配信も行います)
 定員:170名
※参加には博物館のイベントページ(https://www3.mus-nh.city.osaka.jp/scripts/event.exe)などから申し込みが必要です。

その他、オープンセミナーやギャラリートークなど様々な関連行事を実施します。奮ってご参加ください。 

◆特別展関連のYouTube動画 自然史博物館のYouTubeチャンネルで公開中です
〇大阪アンダーグラウンド展 ギャラリートークその1~その6
〇とくべつてん てんじしょうかい「たんけん!アンダーグラウンド」
〇アングラ収蔵庫トーク#01「長居公園の地下の地層」
〇アングラ収蔵庫トーク#05「大阪平野の地下の貝」
〇アングラ収蔵庫トーク#06「大阪平野地下から見つかったクジラ化石」
〇アングラ収蔵庫トーク#08「日本一精密なメランジェのレプリカ」

「アングラ収蔵庫トーク」シリーズ
#01「長居公園の地下の地層」          解説:中条武司 学芸係長(撮影時)
#02「本郷次雄菌類図譜」            解説:佐久間大輔 学芸課長
#03「脈翅目昆虫」               解説:松本吏樹郎 主任学芸員
#04「リンネのサイン本」            解説:石田惣 主任学芸員
#05「大阪平野の地下の貝」           解説:中条武司 学芸係長(撮影時)
#06「大阪平野地下から見つかったクジラ化石」  解説:田中嘉寛 学芸員
#07「トカラ科学調査の魚類標本」        解説:松井彰子 学芸員
#08「日本一精密なメランジェのレプリカ」    解説:川端清司 館長
#09「図鑑の線画の元になった押し葉標本」    解説:横川昌史 学芸員
#10「岸川椿蔵書」                解説:佐久間大輔 学芸課長
#11「世界のチョウとガの紹介」(大きな標本編)  解説:長田庸平 学芸員
#12「世界のチョウとガの紹介」(個性的な標本編) 解説:長田庸平 学芸員
#13「小海途銀次郎 鳥の巣コレクション」     解説:和田 岳 学芸員
#14「さく葉標本以外の植物標本」        解説:長谷川匡弘 学芸員
#15「大阪平野のボーリングコア」        解説:石井陽子 学芸員

◆「アングラ収蔵庫トーク」シリーズへのリンクはこちら→https://www.youtube.com/watch?v=q5o2NO6Zqik&list=PLfPtkyMkXjTfqBGCkvjGmdM529X0mfmWK
つながらない場合は、YouTubeで動画名を検索することで見つかります。

特別展「大阪アンダーグラウンドRETURNS -掘ってわかった大地のひみつ-」が開幕しました
2022年12月17日
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 本日12月17日(土)、特別展「大阪アンダーグラウンドRETURNS -掘ってわかった大地のひみつ-」が開幕しました。

 地面の下のことは、人々には意外に知られていません。この特別展では、地面の下のことをどのように調べるのか、そして地面の下は、どのようになっているのか、私たちがうかがい知る事の出来る範囲ではありますが、ご紹介します。地層の重なる様子が見られる地質試料「ボーリングコア」や、クジラや植物の化石、鉱物など、様々な標本を展示します。

 会期中は講演会、ギャラリートーク、子どもワークショップなど、様々な関連イベントを実施します。詳しくは特別展HPをご覧ください。

http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2022underground/index.html


 皆さまのご来館をお待ちしております。




■会 期
令和4年12月17日(土)~令和5年2月26日(日)

■開館時間
9:30~16:30(入館は16:00まで)

■休館日
月曜日(ただし1月9日は開館)、1月10日(火)、年末年始(12月28日~1月4日)

■会 場
大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール(花と緑と自然の情報センター2階)

■観覧料
大人500円、高校生・大学生 300円
期間内特別展フリーパス 大人1000円、高大生600円
※本館(常設展)とのセット券は、大人700円、高大生400円。
※中学生以下、障がい者手帳など持参者(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)。30人以上の団体割引あり。
※本館(常設展)、長居植物園への入場は別途料金が必要です(セット券を除く)。

■後 援
大阪府教育委員会、大阪市教育委員会

【12/14まで募集期間延長】<ご招待>特別展「大阪アンダーグラウンドRETURNS -掘ってわかった大地のひみつ-」の情報発信にご協力をいただける方をご招待します
2022年12月10日

 特別展「大阪アンダーグラウンドRETURNS -掘ってわかった大地のひみつ-」の情報発信にご協力をいただける方のご招待(ブロガー招待)について、募集締切日を延長しましたのでご案内いたします。

以下、募集概要です。
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 特別展「大阪アンダーグラウンドRETURNS」では、広報に協力していただける方20名を、開幕前日のプレス内覧会(12月16日)、または12月17日(土)〜12月27日(火)の間のご希望の1日に無料でご招待します。
 参加には申込みが必要です。以下をご確認の上、お申込みください。締切は12月9日(金)必着です。 →【延長】12月14日(水)必着です。


【ブロガーの皆様のご招待について】


●ご招待期間
・令和4年12月16日(金) プレス内覧会 午後1時~4時30分
・令和4年12月17日(土)〜12月27日(火)
 午前9時30分~午後4時30分(入場は随時、最終入館は午後4時まで)
上記のうち、いずれかご希望の1日

●定員
20名

●会場
大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール(花と緑と自然の情報センター 2階)

●応募いただける方
以下の2つの条件を両方とも満たす方
①ご自身でブログを開設されていること
または
SNSアカウントを公開設定にしており、フォロワー数が500名以上の方
②ご自身のブログまたはSNSに特別展の紹介記事を必ずお書きいただけること。特にSNSは展示の内容が伝わるような複数の投稿をお願いします。

●申込締切
令和4年12月9日(金)必着 →【延長】令和4年12月14日(水)必着

●申込方法
電子メールにて、以下をご記入いただき、自然史博物館 総務課宛(s-nyukansha@ocm.osaka)に令和4年12月9日(金) →【延長】令和4年12月14日(水) までに届くようにお申込みください。
・件名:「特別展ブロガー招待申込み」
①名前
②居住地の都道府県名
③電子メールアドレス
④ブログの方:ブログのURL・ブログのタイトル
④SNSの方:SNSアカウント名・SNSアドレス

●その他
・当日参加はできません。必ず申込みをしてください。
・当選者のご来場は1回限りとさせていただきます。
・当選された場合、掲載いただいたブログ記事をブロガー招待担当者(s-nyukansha@ocm.osaka) までお知らせください。展覧会がブログに掲載された事を博物館HPにてご紹介させていただく場合がございます。
・抽選のうえ、令和4年12月11日(日)までに結果を申込者全員に電子メールにて返信いたします。当選者のみ参加方法等の詳細をあわせてお知らせいたします。

 
【変更】
12月9日(金)までにお申込みの方は12月10日(土)、申込者全員に参加方法等の詳細をお知らせいたします。
12月10日(土)以降にお申込みの方は12月15日(木)に、結果を申込者全員に電子メールにて返信いたします。抽選の場合は、当選者のみ参加方法等の詳細をあわせてお知らせいたします。


【本件に関する問い合わせ・申込先】
大阪市立自然史博物館・総務課
電話:06-6697-6221
メール:s-nyukansha@ocm.osaka
  
特別展「大阪アンダーグラウンドRETURNS -掘ってわかった大地のひみつ-」については、こちらをご覧ください。
http://www.omnh.net/whatsnew/2022/10/post_527.html

【イベント告知】特別展普及講演会「都市地盤としての大阪平野の地下をみる」
2022年12月10日

 12月18日(日)、当館講堂にて特別展普及講演会「都市地盤としての大阪平野の地下をみる」を開催します。

 日本の大都市である大阪は、淀川のデルタ地帯に発展してきました。大阪平野の地下には第四紀に堆積した未固結の地層が厚く分布します。これらの地層は都市の建造物を支えるだけでなく、貴重な水資源を蓄えています。今回の講演では、大阪平野地下に分布する第四紀層の調査手法、関連資料の蓄積、都市を支える地盤としての特性、災害・環境とのかかわりなどについて紹介します。

博物館講堂での聴講の申込みが定員に達しなかったため、当日の受付も行います。(ただし当日参加の方は先着順となります。受付開始は午後1時から)


●日時
12月18日(日) 午後2~4時(受付開始:午後1時)
●場所
自然史博物館 講堂(YouTubeでの配信も行います)
●講師
三田村宗樹 氏(大阪公立大学 大学院理学研究科 都市科学・防災研究センター 教授)
●定員
講堂での聴講:170名
●対象
講堂での聴講:どなたでも参加できます(小学生以下は保護者同伴)
ネット配信:インターネットに接続することができる方
●参加費
無料(博物館での聴講の場合は博物館入館料が必要)
●申込
申込みは不要です。
※申込が定員に達しなかったので、当日の受付もします。ただし当日参加の方は先着順です(受付開始は午後1時から)。
※YouTubeを使った配信での聴講をご希望の方は、申込み不要です

イベントの詳細ページはこちら
特別展普及講演会「都市地盤としての大阪平野の地下をみる」

特別展「大阪アンダーグラウンドRETURNS -掘ってわかった大地のひみつ-」関連グッズのご紹介
2022年12月08日

 大阪市立自然史博物館では、令和4年12月17日(土)から令和5年2月26日(日)まで、特別展「大阪アンダーグラウンドRETURNS -掘ってわかった大地のひみつ-」を開催します。


 本展では、地面の下のことをどのように調べるのか、そして地面の下は、どのようになっているのか、私たちがうかがい知る事の出来る範囲ではありますが、みなさんにご紹介します。地層の重なる様子が見られる地質試料「ボーリングコア」や、クジラや植物の化石、鉱物など、様々な標本を展示します。この展示は、令和3年度に実施したものの、新型コロナウイルス感染症の流行第4波の休館要請により、8日間のみの公開となった第51回特別展「大阪アンダーグラウンド-掘ってわかった大地のひみつ-」を再構成した特別展です。

 また、当館ミュージアムショップでは、本展に関連したオリジナルグッズを販売します。
当館学芸員の監修のもと製作されたオリジナルグッズは、どれも知的好奇心をくすぐるものばかり。各商品に添えられた監修学芸員の解説コメントもお楽しみいただけます。

<マスコミの皆様へ>
プレスリリースはこちら

<アンダーグラウンドTシャツ>

アングラTシャツ2.jpg

大阪の地下から見つかっている、クジラ、ナウマンゾウ、マチカネワニ、メタセコイアや貝の化石のイラストTシャツ。

●価格/3,080円(税込)
●カラー/子ども用(130、150) ナチュラル、大人用(S~XXL) ミルキーグレー
 ※サイズによりカラーが異なります




大阪平野の地質断面図<地下鉄中央線沿い>マグカップ

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ボーリング調査で明らかになった柱状図を並べ、似た地層同士をつないで作られた「大阪平野の地質断面図」のマグカップ。
地下鉄中央線沿い「深江橋駅」から「堺筋本町駅」の地下が分かります。

●価格/1,320円(税込)
●容量/360ml




アンモナイトトートバッグ

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和泉層群から見付かったアンモナイト化石ゴードリセラスをプリントしたトートバッグ。アンダーグラウンド展に合わせたキャメル色!第42回大阪市立自然史博物館特別展「来て!見て!感激! 大化石展」でデビューして以来の人気デザインです。
片面には自然史博物館のロゴマークが入っています。A4サイズがすっぽり入るサイズ。

●価格/2,970円(税込)
●サイズ:タテ35cm× ヨコ30cm × 底マチ10cm 持ち手50cm
●仕様/内ポケット付き




大阪層群の総合層序図クリアファイル

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日本で最も詳しく研究された第四層のひとつ、大阪層群の総合層序図クリアファイル。同じ図が大阪市立自然史博物館本館 第2展示室のパネルでもご覧いただけます。
図の部分以外は透明で、中の書類が見えやすくなっています。

●価格/330円(税込)
●サイズ/A4サイズ用(310×220mm)


新春ミニ展示「卯年展」を開催します
2022年12月07日
~ウサギにちなんだいろいろな生き物たち~

 2023年(令和5年)は卯(うさぎ)年。令和5年1月5日(木)~1月29日(日)の間、博物館本館出入口付近の展示コーナーにて、毎年恒例の新春ミニ展示「干支」展を開催し、「うさぎ」にまつわる様々な標本を展示します。

開催概要
●名  称
新春ミニ展示「卯年展」~ウサギにちなんだいろいろな生き物たち~
●会  期
令和5年1月5日(木)~1月29日(日)
●開館時間
午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
●休 館 日
月曜日(ただし1月9日は開館)、1月10日(火)
●場  所
大阪市立自然史博物館 本館1階 出入口付近
●観 覧 料
常設展入館料(大人300円、高大生200円)
※中学生以下、障がい者手帳など持参者(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明)。30人以上の団体割引あり。

ノウサギの頭骨.png
ノウサギの頭骨

ノウサギの化石.jpg
ノウサギの化石

ウサギトラギス(ホカケトラギス科).jpg
ウサギトラギス(ホカケトラギス科)

マルダイコクコガネ(コガネムシ科).JPG
マルダイコクコガネ(コガネムシ科)

ウミウサギ(ウミウサギガイ科).JPG
ウミウサギ(ウミウサギガイ科)

ウサギギク(キク科).JPG
ウサギギク(キク科)

プレスリリースはこちら

大阪市立自然史博物館のアルバイト募集について(補助金事務) ※受付は終了しました
2022年12月03日

大阪市立自然史博物館では、補助金事務等の業務を行うアルバイトを募集します。 ※受付は終了しました

採用予定者数:1名

契約期間:令和5年1月16日~令和5年3月31日
※ただし、令和5年5月31日まで契約を更新する場合があります。

受付期間:令和4年12月16日(金)午後5時まで(必着)

詳細は、募集要項をご覧ください。

●アルバイト応募用 提出書類●

採用申込書(様式第1)PDF

採用申込書(様式第1)XLSX

エントリ―シート(様式第2)PDF

エントリ―シート(様式第2)DOCX

当館学芸員を含めた研究チームが論文を発表しました 「一回の施肥が半世紀にわたって半自然草原の植生に影響を与える」
2022年12月01日

 大阪市立自然史博物館 横川 昌史学芸員を含めた研究チーム(論文情報・著者一覧参照)による、施肥が半自然草原の植生に与える影響に関する研究論文が、Public Library of Science社より刊行されているオープンアクセスの学術誌である「PLOS ONE」に掲載されました。
 論文タイトルは 『A single application of fertilizer can affect semi-natural grassland vegetation over half a century』(日本語訳 :『一回の施肥が半世紀にわたって半自然草原の植生に影響を与える』)となっております。

下記ホームページで論文の概要と電子版の記事を無料で閲覧することができます。

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0275808

 人が火を入れる、草を刈る、家畜を放すことで維持されてきた半自然草原は多くの絶滅危惧植物の生育地になっており、保全上重要な生態系です。各地で半自然草原の保全や再生が進められていますが、そういった活動がうまくいくかどうかは土壌の性質も重要だと考えられます。

 今回、西日本農業研究センターの堤 道生氏、九州大学の平舘俊太郎氏、当館学芸員の横川昌史らからなる研究グループは島根県隠岐諸島の知夫里島の放牧地で1970年に施肥が行われた草原と、隣接する施肥が行われていない草原の植生と土壌化学性を2019年に比較しました。その結果、
・どちらの草原もシバが優占しているが、生育している植物の種構成が異なっていた
・施肥をした草原では施肥をしていない草原よりも出現種数が少なく、外来植物が多かった
・施肥をした草原では施肥をしていない草原よりも窒素やリン、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどの土壌中の栄養塩等の値が高かった
 ということがわかりました。

 これらの結果はたった1回の施肥が半世紀にわたって半自然草原の土壌化学性に影響を与え、生育する植物を変えてしまう可能性を示してしています。半自然草原の保全や再生にはこういった土壌の性質も考慮する必要がありそうです。

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調査地の知夫里島の放牧地




<論文情報>
タイトル:A single application of fertilizer can affect semi-natural grassland vegetation over half a century
雑誌名:Plos ONE
著者:Michio Tsutsumi(堤 道生)1, Syuntaro Hiradate(平舘俊太郎)2, Masashi Yokogawa(横川昌史)3, Eri Yamakita(山北絵里)2, Masahito Inoue(井上雅仁)4, Yoshitaka Takahashi(高橋佳孝)5
所属:1西日本農業研究センター、2九州大学、3大阪市立自然史博物館、4島根県立三瓶自然館サヒメル、5草原再生ネットワーク

新しいスタイルのアロサウルスを大阪に!! 12月は寄附月間です
2022年12月01日

 大阪市立自然史博物館 寄附プロジェクトにご協力をお願いします。前傾姿勢の新しいアロサウルスの骨格を展示するために、寄附を受け付けています。


 関連行事として、恐竜研究者として有名な北海道大学・小林快次教授にご協力いただき、昨年11月に開催した講演会を、12月中に当館のYouTubeチャンネルで再び公開しています。恐竜研究の話をもう一度きける機会です。
 https://youtu.be/afSbB9C-9Rk


 大阪市立自然史博物館では1974年の開館時に「大阪の子どもたちに恐竜の全身骨格を見てもらいたい」として、アメリカの主要な博物館と交渉を行い、ユタ大学自然史博物館の復元骨格のレプリカとしてアロサウルス全身骨格標本を展示してきました。
現在展示しているアロサウルスは直立で尾を引きずっている「ゴジラスタイル」ですが、みなさまもご存知の通り恐竜研究は劇的に進展して、小林教授の講演会でもあるように、前傾姿勢で尾もシャキっとのばした復元へと変わってきています。
大阪の子どもたちに新しいスタイルの骨格標本を見てもらい、科学研究の進展や面白さも伝えることも博物館の使命と考え、みなさまの協力で実現を目指したいと考えています。
ご協力いただいた寄附は控除対象になりますので、年内に寄附いただけると今年分の控除対象として利用いただけます。

 また、今年度も恐竜講演会を企画中です、お楽しみに。


※アロサウルスの寄附については、こちらもご覧ください。
 http://www.mus-nh.city.osaka.jp/2about/kifu.html

 大阪市立自然史博物館寄附プロジェクトパンフレット(PDF)


大阪市立自然史博物館 館長 川端清司


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