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新型コロナウイルス感染者発生のお知らせ(令和5年1月20日発表)
2023年01月20日

 1月20日(金)、大阪市立自然史博物館の職員1名が、新型コロナウイルスに感染していたことが判明いたしました。また、マスクの着用等適切な感染症予防対策をおこなっていたため、館内での濃厚接触もありません。
 なお、当日までに博物館内の消毒作業を実施した上で、引き続きガイドラインに基づく感染予防対策を徹底し、今後も、保健所の指示に従い、適切に対応してまいります。

当該職員にかかる経緯
最終勤務日   令和5年1月17日(火)
抗原検査日   令和5年1月19日(木)
陽性判明日   令和5年1月19日(木)

2023年1月のマッコウクジラのストランディングと標本化に関する経緯について
2023年01月20日

 この度の淀川に迷入したマッコウクジラについて、大阪市立自然史博物館は1月9日に発見されて以来、注視してきました。外部からの観察でオスのマッコウクジラとわかり、様々な映像を通じ、当初報道された8mよりは大きなものに思えました。

 当館では動物研究室の学芸員を中心に、鍋島外来研究員(元大阪府立環境農林水産総合研究所主任研究員)など大阪湾の生物に詳しい関係者などと連絡を取りながら情報交換を重ねてまいりました。自力での沖合への回遊を期待していましたが、残念ながら13日に死亡が確認されました。以降、当館では大阪市博物館機構を通じて大阪市の関係部局に標本化の希望を伝えてまいりました。

 マッコウクジラはオスとメスでは大きく形状が異なります。平成22年に回収し当館に展示中のマッコウクジラはメスの個体ということもあり、館内での議論を経て、オスの標本は当館としてはぜひ入手したいと標本取得希望の意向を伝えてきたことは各種報道にあるとおりです。
 ただし、標本化には資金だけでなく、処理をする土地、重機の手配などが必要となります。博物館単独でこれらすべてを行うことはできません。一般財団法人 日本鯨類研究所(以下、日鯨研)が実施する補助金活用案なども伝えてきましたが、補助や支援を受けるためには自治体による申請も必要となります。このため、当館は大阪市の関係部局に対し、日鯨研などと協力した調査と処理の手順について情報を提供してまいりました。
 行政としての方針決定を受けない限り、博物館単独での実施はできないことは、当初から理解しています。当館からは、調査によってどのようなことがわかるのか、標本化の意義はどこにあるのかなどをお伝えしてまいりましたが、1月17日に大阪市が投棄の方針を発表しました。解体場所の確保や悪臭対策など様々な事情を勘案しての総合的な判断だと思われます。

 大阪市立自然史博物館はクジラに限らず、動物、植物、化石や地質資料に至るまで、大阪の自然の変化を記録してきた標本を集めて保存・活用してきました。過去の自然を知るための資料だけでなく、現在を記録し、将来に伝えるための資料を集めて保存する活動を続けています。今回のマッコウクジラも、単なる展示物としてではなく、大阪湾、そして太平洋の現在を知る事ができる重要な標本になることを期待して取得を希望しました。
 1月18日、投棄に向けた作業の合間を縫って、国立科学博物館を始めとする調査チームに当館も学芸員を派遣し、非常に限られた時間ではありましたが最小限の調査を行い、関係者のご理解で計測とサンプリングを行うことができました。限定的ながらも、このクジラが成長してきた海の環境を推定することにつながるものと期待しています。この成果は、いずれ何らかの形で市民の皆さんに公開したいと考えています。

 大阪市立自然史博物館は、これからも大阪を取り巻く自然を明らかにし、後世に伝えるための資料収集を着実に進めていきます。みなさんのご理解とご支援をよろしくおねがいします。

2023年1月19日
大阪市立自然史博物館 館長 川端清司

年末年始の休館のお知らせ
2022年12月26日

大阪市立自然史博物館は12月28日(水)〜1月4日(水)まで休館いたします。
新年は、1月5日(木)開館いたします。

新年1月5日(木)から、新春ミニ展示「卯年展」がスタートします。
また、特別展「大阪アンダーグラウンドRETURNS -掘ってわかった大地のひみつ-」、テーマ展示「ジュニア自由研究・標本ギャラリー」が開催中です。
皆様のご来館をお待ちしております。

●新春ミニ展示「卯年展」の詳細情報
http://www.omnh.net/whatsnew/2022/12/post_539.html

●特別展「大阪アンダーグラウンドRETURNS -掘ってわかった大地のひみつ-」の詳細情報
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2022underground/index.html

●テーマ展示「ジュニア自由研究・標本ギャラリー」
http://www.omnh.net/whatsnew/2022/11/post_537.html

大阪市立自然史博物館のアルバイト募集について(補助金事務) ※受付は終了しました
2022年12月03日

大阪市立自然史博物館では、補助金事務等の業務を行うアルバイトを募集します。 ※受付は終了しました

採用予定者数:1名

契約期間:令和5年1月16日~令和5年3月31日
※ただし、令和5年5月31日まで契約を更新する場合があります。

受付期間:令和4年12月16日(金)午後5時まで(必着)

詳細は、募集要項をご覧ください。

●アルバイト応募用 提出書類●

採用申込書(様式第1)PDF

採用申込書(様式第1)XLSX

エントリ―シート(様式第2)PDF

エントリ―シート(様式第2)DOCX

当館学芸員を含めた研究チームが論文を発表しました 「一回の施肥が半世紀にわたって半自然草原の植生に影響を与える」
2022年12月01日

 大阪市立自然史博物館 横川 昌史学芸員を含めた研究チーム(論文情報・著者一覧参照)による、施肥が半自然草原の植生に与える影響に関する研究論文が、Public Library of Science社より刊行されているオープンアクセスの学術誌である「PLOS ONE」に掲載されました。
 論文タイトルは 『A single application of fertilizer can affect semi-natural grassland vegetation over half a century』(日本語訳 :『一回の施肥が半世紀にわたって半自然草原の植生に影響を与える』)となっております。

下記ホームページで論文の概要と電子版の記事を無料で閲覧することができます。

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0275808

 人が火を入れる、草を刈る、家畜を放すことで維持されてきた半自然草原は多くの絶滅危惧植物の生育地になっており、保全上重要な生態系です。各地で半自然草原の保全や再生が進められていますが、そういった活動がうまくいくかどうかは土壌の性質も重要だと考えられます。

 今回、西日本農業研究センターの堤 道生氏、九州大学の平舘俊太郎氏、当館学芸員の横川昌史らからなる研究グループは島根県隠岐諸島の知夫里島の放牧地で1970年に施肥が行われた草原と、隣接する施肥が行われていない草原の植生と土壌化学性を2019年に比較しました。その結果、
・どちらの草原もシバが優占しているが、生育している植物の種構成が異なっていた
・施肥をした草原では施肥をしていない草原よりも出現種数が少なく、外来植物が多かった
・施肥をした草原では施肥をしていない草原よりも窒素やリン、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどの土壌中の栄養塩等の値が高かった
 ということがわかりました。

 これらの結果はたった1回の施肥が半世紀にわたって半自然草原の土壌化学性に影響を与え、生育する植物を変えてしまう可能性を示してしています。半自然草原の保全や再生にはこういった土壌の性質も考慮する必要がありそうです。

知夫里島論文_博物館新着情報_画像.jpg
調査地の知夫里島の放牧地




<論文情報>
タイトル:A single application of fertilizer can affect semi-natural grassland vegetation over half a century
雑誌名:Plos ONE
著者:Michio Tsutsumi(堤 道生)1, Syuntaro Hiradate(平舘俊太郎)2, Masashi Yokogawa(横川昌史)3, Eri Yamakita(山北絵里)2, Masahito Inoue(井上雅仁)4, Yoshitaka Takahashi(高橋佳孝)5
所属:1西日本農業研究センター、2九州大学、3大阪市立自然史博物館、4島根県立三瓶自然館サヒメル、5草原再生ネットワーク

新しいスタイルのアロサウルスを大阪に!! 12月は寄附月間です
2022年12月01日

 大阪市立自然史博物館 寄附プロジェクトにご協力をお願いします。前傾姿勢の新しいアロサウルスの骨格を展示するために、寄附を受け付けています。


 関連行事として、恐竜研究者として有名な北海道大学・小林快次教授にご協力いただき、昨年11月に開催した講演会を、12月中に当館のYouTubeチャンネルで再び公開しています。恐竜研究の話をもう一度きける機会です。
 https://youtu.be/afSbB9C-9Rk


 大阪市立自然史博物館では1974年の開館時に「大阪の子どもたちに恐竜の全身骨格を見てもらいたい」として、アメリカの主要な博物館と交渉を行い、ユタ大学自然史博物館の復元骨格のレプリカとしてアロサウルス全身骨格標本を展示してきました。
現在展示しているアロサウルスは直立で尾を引きずっている「ゴジラスタイル」ですが、みなさまもご存知の通り恐竜研究は劇的に進展して、小林教授の講演会でもあるように、前傾姿勢で尾もシャキっとのばした復元へと変わってきています。
大阪の子どもたちに新しいスタイルの骨格標本を見てもらい、科学研究の進展や面白さも伝えることも博物館の使命と考え、みなさまの協力で実現を目指したいと考えています。
ご協力いただいた寄附は控除対象になりますので、年内に寄附いただけると今年分の控除対象として利用いただけます。

 また、今年度も恐竜講演会を企画中です、お楽しみに。


※アロサウルスの寄附については、こちらもご覧ください。
 http://www.mus-nh.city.osaka.jp/2about/kifu.html

 大阪市立自然史博物館寄附プロジェクトパンフレット(PDF)


大阪市立自然史博物館 館長 川端清司

【イベント告知】 「見えない見えにくい見えるのバリアをこえて 自然の探検」開催のご案内
2022年11月27日

大阪市立自然史博物館において「NPO法人 弱視の子どもたちに絵本を」が主催する行事が開催されます。
詳細情報は下記の通りです。お申込みも「NPO法人弱視の子どもたちに絵本を」まで。


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新型コロナウイルス感染者発生のお知らせ(令和4年11月9日発表)
2022年11月09日

 11月8日(火)、大阪市立自然史博物館の職員1名が、新型コロナウイルスに感染していたことが判明いたしました。また、マスクの着用等適切な感染症予防対策をおこなっていたため、館内での濃厚接触もありません。
 なお、当日までに博物館内の消毒作業を実施した上で、引き続きガイドラインに基づく感染予防対策を徹底し、今後も、保健所の指示に従い、適切に対応してまいります。

当該職員にかかる経緯
最終勤務日   令和4年11月 8日(火)
PCR検査日   令和4年11月 8日(火)
陽性判明日   令和4年11月 8日(火)

大阪市立自然史博物館大規模改修基本計画作成にかかる調査業務委託の公募型プロポーザルの選定結果について
2022年11月08日

 大阪市立自然史博物館大規模改修基本計画作成にかかる調査業務委託の公募型プロポーザル方式による選定結果を公表します。

選定結果(PDF)

「大阪自然史フェスティバル2022」の公式HPが更新されました
2022年11月04日

fes_2022_banner_1104_01.gif


「大阪自然史フェスティバル2022」の公式サイトが更新されました。
http://www.omnh.net/npo/fes/2022/


出展ブースや各プログラムなど、詳しい情報をご覧いただけます。

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