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講演とトーク「ふじつぼサロン」―あなたをフジツボ漬にする午後―(5月23日)のお知らせ
2010年04月27日

 海岸には陸上とは違った風体の生物がひしめきあっています。中でもフジツボは人々にさっぱり理解されていない動物の代表格です。フジツボに心を寄せる講師たちの多彩な話題によって、フジツボの謎に迫り、知られざる姿をとことんまで明らかにしていきます。

 日時:5月23日(日) 午後1時~4時30分
 場所:大阪市立自然史博物館 講堂
 対象:どなたでも参加できます。
 申込:申込みは不要です。直接集合場所・会場へお越しください。
 参加費:無料(ただし、博物館入館料が必要)
 問合せ:館長の山西まで

■プログラム:
1.「フジツボ概論」 倉谷うらら(岩波科学ライブラリー「フジツボ 魅惑の足まねき」著者)
 海辺でよく目にするフジツボ。身近なようで、あまりその実像は詳しくしられていません。殻があるので、貝の仲間だと勘違いされやすい生物ですが、実はエビやカニと同じ甲殻類。そんなフジツボの一生、体のつくり、多様な生態、チャールズ・ダーウィンとの関係…。身近なようで謎のベールにつつまれた甲殻類『フジツボ』の知られざる側面をわかりやすく紹介します。(13:00-14:00)

2.「柄を持ったフジツボ類『カメノテ』のご近所づきあい」 河井崇(阿南工業高等専門学校)
 カメノテはフジツボの仲間ですが、硬い殻の下部に柔軟で長い柄を持った非常に特異的な体をしています。その柄があるゆえに、カメノテは周りの生物達と他のフジツボ類とは異なった関係をきずいています。そんな、知られざるカメノテと磯の生物のかかわりの一端をご紹介します。(14:00-14:20)

3.「海を渡ったフジツボたち」 大谷道夫(株式会社海洋生態研究所)
 一度くっついたら二度とそこから動くことができないフジツボたち。でも、中には船にくっついたりして海を渡ったものたちもいます。そんな仲間は外来種と呼ばれます。日本にいる外来種のフジツボを中心に、海を渡ったフジツボたちの最新情報を紹介します。(14:20-14:40)

 休憩(14:40-15:00)

4.「小さくてもがんばる:矮雄という生き方」 遊佐陽一(奈良女子大学理学部)
 フジツボ類は基本的に雌雄同体ですが、非常に小さな雄(矮(わい)雄(ゆう))がみられる種類があります。これを発見したのはダーウィンですが、なぜ矮雄がいるのかという理由については現在まで明らかにされていません。このような小さな雄がなぜ生じたのか、どのように繁殖しているのか、などについて最近の知見を概観します。(15:00-15:20)

5.「フジツボからみた大阪湾」 山西良平(大阪市立自然史博物館)
 大阪市立自然史博物館の第1展示室に「フジツボから見た大阪湾」というコ-ナ-があります。ここでは大阪湾のパネル上に5種のフジツボの分布地を点滅させ、有機汚濁のめやすとされている海水中のCOD値と重ね合わせるようにしています。このようにフジツボの分布を調べることによって海水の環境診断ができる可能性について考えてみましょう。(15:20-15:40)

 休憩(15:40-15:50)

6.「フジツボなんでもトーク」司会 石田惣(大阪市立自然史博物館)(15:50-16:30)

国際博物館の日記念「大阪市博物館フォーラム2010 新たな可能性を求めて」を開催します。
2010年04月22日

 平成22年5月16日(日)に大阪歴史博物館において、国際博物館の日記念「大阪市博物館フォーラム2010 新たな可能性を求めて」を開催します。
平成22年4月1日、これまで大阪市の博物館・美術館を運営してきた二つの法人を統合し「財団法人大阪市博物館協会」が新たに発足しました。歴史博物館・自然史博物館・美術館・東洋陶磁美術館・大坂城天守閣など多様な博物館施設がより一層の連携効果を引き出し、市民サービスの向上をめざすことになりました。
これを契機に新法人が、引続き他の8ON(エイトオン)の館園等と協力しながら、これからめざすべき方向や活動をお披露目するとともに、関係各界からの期待やご意見をいただく機会として今回のフォーラムを開催いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
チラシ(PDF308KB)

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第2回 関西・中国地区のチョウ類の保全を考える集い
2010年02月25日

「第2回 関西・中国地区のチョウ類の保全を考える集い」が、次の日曜の2月28日に当館集会室で開催されます。蝶類の保護に興味のある方は、ぜひご参加ください。

●第2回 関西・中国地区のチョウ類の保全を考える集い
主催:日本チョウ類保全協会・大阪市立自然史博物館
日時:2010年2月28日(日) 13:00~16:30
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
対象:どなたでも参加できます。
お問合せ:昆虫研究室の金沢まで
お申込:申込みは不要です。直接集合場所・会場へお越しください。
参加費:無料(ただし、博物館入館料が必要)
プログラム:
13:00~13:10  開会挨拶
13:10~14:00  講演 四国地方におけるかつてのチョウ類の生息状況 宮武頼夫氏
14:00~15:30  近畿地方におけるクロシジミの生息状況と保全
1)滋賀県のクロシジミの生息地と現状  戸苅 淳氏・三輪成雄氏
2)兵庫県のクロシジミの産卵植物  山本 治氏
3)近畿地方のクロシジミの過去と現在  鎌田邦彦氏
総合討論
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15:45~16:00  日本チョウ類保全協会の活動内容および協会の保全の方向性・ガイドライン
中村康弘(日本チョウ類保全協会)
16:00~      大阪府のギフチョウの生息状況と保全
1)大阪府北部のギフチョウの衰亡  竹内 剛氏
2)大阪府南部でのギフチョウの衰亡  渡辺康之氏
3)大阪府北部でのギフチョウ保全活動  森地重博氏
4)大和葛城山のギフチョウの保全活動  天満和久氏
総合討論
懇親会(館外)

大阪自然史フェスティバル:フォトアルバムを公開しました
2009年12月23日

 11月14日、15日に開催しました大阪自然史フェスティバル2009のフォトアルバムを、自然史フェスティバルオフィシャルページ内で公開しました。改めまして、多くの方々にご来場・ご出展をいただき御礼申し上げます。フォトアルバムをご覧いただき、多くの人でにぎわった自然史フェスの雰囲気を再度感じとっていただければと思います。
 いつとは約束はできませんが、また同様のフェスティバルを開催したいと考えております。その際には、ぜひ多くの方々のご来場・ご出展をお待ちしております。

自然史フェスティバル2009オフィシャルページ
http://www.omnh.net/npo/fes/2009/
 ページ内の「フォトアルバム」をご選択下さい。画像が多いため、やや重くなっておりますので、ご了承下さい。

大阪自然史フェスティバル:たくさんのご来場ありがとうございました。
2009年11月14日


心配された雨も会場前にはすっきりと上がり,穏やかな関西文化の日になりました。
自然史博物館では90のブースに自然の魅力がいっぱいに詰まった大阪自然史フェスティバルが14日土曜日と15日日曜日の2日間開催中です。
恐竜、昆虫、プラナリア、あの川にいるこんな生き物、庭のこけ。自然の切り口はきっとあなたの想像を超えています。
いろんな自然の魅力に出会う,そしてたくさんのナチュラリストに出会う秋の一日,自然史博物館へお出かけしてはいかがですか?
http://www.omnh.net/npo/fes/2009/

長居植物園ではオータムフェアが開催中です。

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水環境保全セミナー「淀川とその河口の水環境と生物多様性の保全」のお知らせ
2009年11月01日

大阪湾にそそぐ淀川。そこにはふだん見過ごしている水環境があります。このセミナーでは、淀川の水環境と生きものが関わる営みの代表的な場所である城北ワンドと大阪南港野鳥園の2箇所を観察しながら専門家の説明をお聞きします。そして、淀川およびその河口の歴史や生き物を育む水環境と人の生活とのかかわりについて知り、水環境の保全や再生のための継続した活動の必要性を考えたいと思います。

<プログラム>

9:45~ 受付開始(京阪電鉄 守口市駅)

10:00~ 出発

10:00~16:00
1.現地セミナー(淀川城北ワンド)
 「淀川の水環境保全,ワンドの現状と変遷ならびに再生への取り組み」
 国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所
2.室内セミナー(いであ(株)大阪支社6階ホール)
 2-1 ビデオ上映「私たちが水環境を学ぶために」(希望者にはDVDを配布)
 2-2「ワンドの魚とともに生きる・イシガイの生活史と水辺環境の保全」
   石田 惣(大阪市立自然史博物館)
 2-3「大阪南港野鳥園の成り立ち,湿地の生きもの,シギ・チドリと水環境保全」
   石井 正春 氏(大阪南港野鳥園)
3.現地見学(大阪南港野鳥園)

16:00 解散(地下鉄中央線 コスモスクエア駅)

※ 移動は貸切バスで行います。
※ 小雨決行。荒天の場合は1.の現地セミナーも室内セミナーとして実施します。
※ 昼食は各自ご持参ください。2.の室内セミナーの前に昼食時間と場所を用意します。


日時:2009年12月5日(土) 10:00~16:30
主催:社団法人 日本の水をきれいにする会(協力:NPO法人地球環境カレッジ)
後援:環境省近畿地方環境事務所,国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所,大阪市,大阪市立自然史博物館,大阪南港野鳥園,応用生態工学会
対象:どなたでも参加できます(要申込み)
参加費:無料
定員:50名(室内セミナーのみの聴講は定員を超えても受け付けます)
申込先:NPO法人地球環境カレッジ 水環境保全セミナー事務局
  FAX 06-4703-2857 E-mail
申込期限:11月20日(金)
申込要領:参加者氏名(複数可)、代表者連絡先(郵便番号・住所・所属)を上記E-mailアドレスにメールでご連絡ください。
問合先:NPO法人地球環境カレッジ 水環境保全セミナー事務局 TEL 090-8875-4496

詳しくは、こちらをご覧下さい。
http://www.gecollege.or.jp/event/field/2009mizu_seminor.htm

「大阪自然史フェスティバル2009」開催のご案内
2009年09月08日

 大阪市立自然史博物館では、「関西文化の日協賛・大阪市地域文化芸術振興プラン推進事業 大阪自然史フェスティバル2009」を、関西文化の日である平成21年11月14日(土)、11月15日(日)に自然史博物館本館、ポーチ、ネイチャーホールで開催します。
 大阪自然史フェスティバルは、自然関連のサークル、地域の自然保護団体などが活動を紹介し、交流を深め、市民のみなさんに大阪の自然の現状や自然に関わる活動の楽しさを知っていただくイベントです。また、自然の素材を扱ったアートやゲームなどの体験コーナー、自然観察のワークショップ、講演会など多彩な内容で来場者の皆様に楽しんでいただける、自然史博物館を会場とした「自然の文化祭」です。
 これまでに大阪市立自然史博物館では、「大阪自然史フェスティバル」を2003年、2004年、2006年と過去3回開催しており、今回で4 回目の開催となります。また、2007年にはテーマを「鳥」に絞った「大阪バードフェスティバル」、2008年は、関西自然保護機構創立30周年を記念して企画した「かんさい自然フェスタ」と、さまざまなフェスティバルを催してきました。毎回当初の予想以上の盛り上がりを見せ、各回の来場者は1万人を超え、多くの方々に「自然の文化祭」を楽しんでいただいております。今回も自然に興味のある多くの方々のご来場をお待ちしております。
 なお、このイベントは文化庁による「地域文化芸術振興プラン推進事業」による助成を受けて実施しています。

■主催 特定非営利活動法人 大阪自然史センター、関西自然保護機構、大阪市立自然史博物館、大阪市地域文化芸術振興プラン推進事業実行委員会

■協賛 社団法人日本望遠鏡工業会、オリンパスイメージング株式会社、株式会社ケンコー、興和株式会社、スワロフスキー オプティック、株式会社ニコンビジョン、株式会社ビクセン、カロラータ株式会社、特定非営利活動法人生態工房、株式会社日本鳥類調査・Hobby's World、株式会社文一総合出版、招き鳥の巣、株式会社ワイバード

■協力 きんき環境館、谷口高司鳥絵工房

■期間 平成21年11月14日(土)、11月15日(日)

■入場料 無料(「関西文化の日」ですので、博物館常設展入館料も無料となります)

詳しくはプレスリリース
webサイトをご覧下さい。

9月19日大阪市音楽団によるブラスバンドコンサート「音楽と自然の広場」を開催します
2009年09月06日

 この数年、毎年恒例になりつつあります大阪市音楽団によるオープンエアーでのコンサート「音楽と自然の広場」を今年も
2009年9月19日(土) 午後1時30分~2時45分
に自然史博物館玄関前ポーチで開催します。
 長居公園の緑と自然に囲まれて、心地よい音楽を楽しみください。そしてこちらも、毎回お楽しみいただいている学芸員のミニトーク、今年は当日からいよいよスタートするキノコの秘密を佐久間学芸員がお話します。
解説トーク「きのこのヒミツ」:佐久間大輔(植物研究室)
歌・司会:大槻温子
指揮:  奥村 哲也
吹奏楽:大阪市音楽団
 
座席、桟敷は約300名分ご用意していますが、座れない方も立ち見でごらんいただけます。
お問合せ:植物研究室の佐久間まで
お申込:申込みは不要です。直接集合場所・会場へお越しください。
参加費:無料(ただし、植物園入園料または博物館入館料が必要)

大阪市音楽団ホームページ
http://www.shion.jp/index.html

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特別展「ホネホネたんけん隊」展 関連イベント「ホネホネサミット」のご案内
2009年05月27日

大阪市立自然史博物館では、第39回特別展「ホネホネたんけん隊〜ホネで学ぶ、ホネで楽しむ〜」の会期中の関連イベントとして「ホネホネサミット2009」を平成21年8月22日(土)、23日(日)に自然史博物館の本館とポーチにおいて催します。
ホネホネサミットは、博物館や大学などを舞台に、公の財産としてのホネの標本づくりをしている団体や個人、その他さまざまな形でホネの標本づくりに関わっている人たち、そしてホネに興味のある人たちが交流するイベントです。
いろいろな団体や個人が、それぞれが作ったホネの標本を展示したり、活動内容を紹介したり、皮むきや骨取り技術を紹介します。ホネの魅力や動物の死骸を標本として残すことの意義を知ってもらう機会にしたいと考えています。動物に興味のある多くの方のご来場をお待ちしています。
ホネホネサミットオフィシャルサイト
http://www.omnh.net/npo/hone2009/
このほかにも特別展「ホネホネたんけん隊」ではたくさんのイベントを用意しています。
詳しくは以下のチラシやプレスリリースをご覧下さい

ホネホネたんけん隊リーフレット表(PDF840KB)
         リーフレット裏(PDF668KB)

プレスリリースファイル(PDF2.1MB)


日本鱗翅学会アサギマダラプロジェクト公開シンポジウム・近畿支部例会
2009年05月09日

 5月10日午後に日本鱗翅学会の行事が当館講堂で開催され、会員以外に公開されます。ちょうど第38回特別展「世界のチョウと甲虫」~岡村宏一コレクションのすべて~(4月18日~5月31日)がネイチャーホールで開催中ですので、午前中は特別展を見て、午後1時から近畿支部例会、午後3時半から公開シンポジウムに参加されると効率的と思います。ふるってご参加ください。

●日本鱗翅学会アサギマダラプロジェクト公開シンポジウム
 渡りをするチョウ・アサギマダラについて、アルカロイド類の利用と2008年の調査結果を、わかりやすく解説していただきます。当日、同じ会場で午後1時~3時30分に、日本鱗翅学会近畿支部と渡りチョウを調べる会の合同例会が行われます。アサギマダラについての一般講演も行われる予定ですので、関心のある方は、こちらへも是非、ご参加ください(非学会員の方も、参加できます)。
 日時:5月10日(日) 午後3時30分~午後5時
 場所:自然史博物館 講堂
 お問合せ:昆虫研究室の金沢まで
 お申込:申込みは不要です。直接集合場所・会場へお越しください。
 共催:日本鱗翅学会近畿支部、日本昆虫学会近畿支部、大阪市立自然史博物館
 参加費:無料(ただし博物館入館料が必要)

内容:
1.「アサギマダラの化学生態あれこれ」・・・本田計一(広島大学教授)
2.「2008年のアサギマダラの調査成果報告」・・・金沢 至(当館学芸員)
3.総合討論

●日本鱗翅学会近畿支部例会
13:00~15:30 大阪市立自然史博物館講堂
講演題目(予定。共催:渡りチョウを調べる会・大阪市立自然史博物館)
1.ヤナギ類に潜るコハモグリガ
 ○小林茂樹・広渡俊哉 (大阪府大院・昆虫)・黒子 浩 (阪南市)
2.モモシンクイガの近縁種Carposina niponensisの正体
 ○那須義次(和歌山県)・玉嶋勝範(大分県)・吉松慎一 (茨城県)
3.滋賀県湖北地方での特殊生糸生産と邦楽器糸の絹セリシンの役割
 寺本憲之 (滋賀県)
4.japonicaに対するシロウズスジグロシロチョウという新和名の経緯
 松田真平 (大阪市)
5.大阪府内の都市公園におけるチョウ類群集の変化―19年前との比較―
 ○川崎典晃・石井 実(大阪府大院・昆虫)
6.クロマダラソテツシジミの2008年における兵庫県での分布の推移
 ○森地重博・近藤伸一 (神戸市)
7.天川周辺のアサギマダラ
 平 恵子(アサギマダラを調べる会)
8.池田市の五月山に飛来するアサギマダラ
 今城香代子(池田・人と自然の会)

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